ねえ、先生。好きって言って？【センラ】 (ページ7)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:17,696 hit

7. ページ7

-

さっきまでは私が引っ張っていた志麻の腕。今度は私の腕を志麻が引っ張ってる。

でも…

『志麻？教室、そっちじゃないよ？』

「なあ、サボるの付き合って。」

『 ……、１時間だけだからね』

って結局志麻を甘やかす。
志麻はいつもろくに授業受けてないからね。

*

屋上のドアを勢い良く開け、ドアが閉まるのとほぼ同時に「センラ先生の…どこが好き？」って聞いてきたから、

『好きな所？いっぱいあって答えにくいなあ』

志「アイツと付き合ってて幸せなん… 」

『幸せだよ。仮のカレカノだけどね』

ほとんど毎日、私が保健室に行けばいつも違う匂いが付いてる先生。幸せか、って聞かれたらそんな事は無い。でも、女遊びしてるって、私に本気じゃないって分かってて付き合ったから。

これでいいんだよ、これで。

志「幸せそうには見えへんけどな」

『何言ってんの！幸せだよ』

志「俺じゃ… 」

『ん？どうしたの？』

何かを言いかけた志麻は、ハッとした様に言うのをやめ、私を抱き締めた。

『え、？志麻…？』

志「何も出来へんけど、頼ってきて」

『ありがと。』

そう言って、志麻から離れようとした瞬間

ガチャ