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新海side
藍沢と話したあと、西条先生の元に行き、
本当に辞退したのか確認した。
西条「あいつが辞退するといったのは本当だ。
天野奏のことが関係してるんじゃないのか?」
新海「あの日、あいつは救命の患者の急変で手術を途中で抜けたんです。あいつには、直前まで進めとけと言われた。俺も待ってるつもりだったんですけど、ふとここで俺がやれば…って気持ちがよぎって、自分のために待つことをせずに切除したんです。」
西条「そうか…あいつが約束を破っただけと言ったのはそういうことだったのか…」
新海「天野さんには、藍沢とともに本当のことを伝えようとと思います。」
西条「あぁ。」
西条先生と話したのち、藍沢を呼び出した
藍沢「あの日、俺とお前はチームじゃなかった。俺らの争いにあの子を巻き込んだ…それが事実だ」
新海「あの日、俺が自分が勝つためにやらなければならあの子の麻痺は残らなかったかもしれない」
藍沢「医療にもしなんてない。もっと重い障害が残ったかもしれないし、残らなかったかもしれないそんなことは分からない。思っていた以上に進行が進んでた。あれがお前の最善だったんだろ。」
新海「本当のことを話しにいく。お前もこい」
藍沢「あぁ。」
天野奏の元へと向かうと…
自分の動かなくなった手を見つめていた
新海「奏ちゃん。」
天野「…」
新海「あの日、手術中に藍沢は急変した患者の元へと向かった。藍沢には取る手前までやっておけと言われた。それでも、俺なら藍沢がいなくても出来ると思った。」
天野「…じゃあ、この手は先生のせいなの?藍沢先生がやってたらこんなことにならなかった?先生の嘘つき…」
藍沢「それはない。俺がやってもこうなっただろうし、これ以上の麻痺が残ったかもしれない。」
新海「すまなかった。」
天野「なんでやってくれなかったの?なんで行ったの?」
藍沢「俺がいくしかなかったんだ。」
新海「誰もいなかったんだ。仕方ない。藍沢は悪くない。」
天野「もう顔も見たくない。2人とも出て行って」
藍沢「すまない…」
そう言い2人で病室を出た
藍沢「あとはお前に頼んだ。」
新海「本当にトロントに行かないつもりか?」
藍沢「俺に行く資格はないと言っただろ。それに救命も抜けられない。Aのこともある…」
新海「お前らしくないな…」
藍沢「もういいか?救命に戻る」
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玄ちゃん(プロフ) - 喘息の漢字間違えてますよ。 (2018年9月18日 8時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 彗星さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2018年9月9日 12時) (レス) id: 068f40dea5 (このIDを非表示/違反報告)
彗星 - とてもとても面白いです!!こんな小説待ってました!続きがきになります!更新頑張ってください!! (2018年8月28日 20時) (レス) id: fcd67c983f (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - しゅじんこうだいじょうぶですか?しんぱいです。 (2018年8月10日 14時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
土屋柚子(プロフ) - 前から楽しみに読んでいます! (2018年6月7日 22時) (レス) id: f6bf26acb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか | 作成日時:2018年2月3日 23時