コード・ブルー命の輝き (ページ37)

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翔北side

初療室、救急外来を含め救命への立ち入りが禁止され除染の準備を行い、ヘリポートで待機していた

次第にヘリが見えるようになり一刻も早く処置に取り掛かりたいという気持ちの焦りがあった

着陸後駆け寄ろうとするフェローを見た白石が

白石「あなたたちは近寄らないで！ここで医者が全員倒れるようなことがあってはならないの」
そういってフェローを待機させた

一番にでて来た灰谷の体を洗わせた

白石「Aは妊娠してるし緋山先生と藍沢先生で
冴島さんは藤川先生と私で診る」

全「了解」

早々とAと冴島さんを降ろし初療室に運んだ

緋山「お腹の子は大丈夫そう」

しばらく処置を続けていると冴島さんの方からアラームが鳴った…

看「冴島さん血圧90切りました」
看「A先生も血圧下がり続けてます」

藍沢が見つめる先には

サリン、ＶＸ、マスタード、一酸化炭素、ホスゲン、クロロピクリン、CSガス、ルイサイト、シアン、有機リン

そう書かれたホワイトボードがあった

藍沢「灰谷…なんでもいい思い出してくれ。こいつらを救うにはお前の記憶に頼るしかないんだ…
呼吸状態、身体の痛み、目の見え方音の聞こえ方、皮膚に発疹は？」

灰谷「吐き気がして…頭痛、めまいがして、呼吸が早くなって…」

Aの方からもアラームが鳴り始めた

灰谷「あ、甘い、甘酸っぱいようなにおいが…
でもA先生は、匂いしないって…」

藍沢「シアンだ！」

白石「患者と冴島さん、Aには亜硝酸ナトリウム10mlと、チオ硫酸ナトリウム80ml静注」

藍沢「灰谷には酸素投与続けてメイロンでアシドーシス補正しろ！」

全「はい！」

全ての処置を終え意識が戻らない
秋本さん、冴島さん、AはICUへ運んだ

藤川「Aもはるかも植物状態になる可能性はあるんだよな…」

藍沢「あぁ…シアンが脳に与えるダメージは大きい。」

緋山「私が行けばよかった…たまたま緒方さんの処置に私が入って手が離せなかったからAが行くって…行かせなきゃよかった…
それにシアンは胎児の早産、低体重のリスクをあげる…A…」

藍沢「俺だってそうだ…脳外に行かなければ、何か一つでも違えばAは出動しなかった…」

緋山「冴島さんとAの意識は絶対戻る…この2人があんたたち置いてなんて行かないよ」

藍沢「あぁ…」
藤川「そうだよな！」