踊る天使【明治東亰恋伽】 (ページ7)

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？奇術師「嗚呼、よかった、こんなところにいた」

貴『！？』

突然声をかけられ、ビクッとした。

奇術師「やあやあ、無事だったようだね、お嬢さん」

貴『あ！』

そこにいたのは、お祭り会場でマジックを
披露してた例の奇術師だった。

貴『あなた、さっきの！』

奇術師はにっこりと微笑み
ぱちんと指を鳴らした

すると、
ピンクのスカーフが現れる。

貴(え！？どこから出てきたの！？)

私は何度もごしごしと目をこすった。
まるで彼の手の中から飛び出たように見えたからだ

そして彼は、何故かそのスカーフを私の首にくるりと巻き付けた。

奇術師「これは僕のマジックショーに参加してくれた
お礼だよ。
どう？あったかいだろう？」

貴『あ、マジックショー！』

そういえばあのマジックショーはどうなったんだろう
箱に入ってからの記憶がない。

貴(まさか、箱の中で寝ている間にお祭りが終わってしまったとか？)

....あり得る

というか、それ以上に状況を把握していない
とりあえず奇術師に声をかけてみた

貴『あ、あの！』