13話 ページ14
今日のゲームのメンバーはぼく、ヘレナちゃん、占い師さん、マーサちゃん。解読、救助、チェイス、サポートの役割が比較的揃っている為、チームのバランスは良い…気がする。それにぼくは「仮死の薬」を盛っている為、最悪脱出できないけど解読役や囮にはなれる。頑張るよ。
暗号機をいじっていると、遠くから「ハンターが近くにいる」という信号が飛んできた。送り主はへレナちゃん。…ちょっとやばくない？ここでヘレナちゃん捕まったら…あ…。
『…きもちいい薬を使って…助けに…』
と、思った矢先「解読に集中して」と信号が来る。
どうやらマーサちゃんが救助に向かっているらしい。
…でもそこからの救助だと恐怖取られかねないよ⁉
ましてや女王様だし…鏡出されたら正面から…！
…あれ？なんで、ぼくは女王様の力について知ってるの？
手元の暗号機を完成させると、占い師さんも同じタイミングで完成させたらしい。バツンという音と共にオレンジ色の明かりが灯った。…割と近い位置にいる…ならば！
決して早くない足を懸命に動かして占い師さんを探す。何処だ…何処だ…！
『あ！すみません！ちょっと…』
「A⁉ 君は解読に集中して…」
因みにマーサちゃんはダウン状態。ヘレナちゃんはマーサちゃんのダウン後、椅子に繋がれたらしい。
『でも！ぼくは蘇生できますから…』
「大丈夫、僕にはこの子が居るからね」
占い師さんは肩に止まる梟を撫でた。確かに守ってくれる梟が居るなら安心…んん？彼の能力については知らされてなかった筈…なのに…。
『…わかりました』
占い師さんは「良い子だ」とぼくに微笑みかけて走って行った。…ぼくは空軍さんの治療をしたいんだけどなぁ…。
＿_聞こえる？A
『うっひゃあ⁉』
何や何や⁉ 直接脳内に語りかけないで⁉ と、思ったがよくよく聞いたらマーサちゃんの声だ。シャボン玉が割れるような小さな声の為、ぼくはぐっと耳を凝らした。
_____自己治療はある程度済ませたわ。あなたの薬を少し使ってくれたら動けるようにはなる、と思う。
『う、うん』
_____女王はへレナの救助を警戒しているから、こちら側の注意は手薄よ。あなたの暗号機、大体8割は済んでるわよね？
『そう…だね』
念の為、ぼくは暗号機の進行具合を随時送っている。
先程の信号を聞いて、彼女は現在の進行具合を推定したのだろう。
____それが完成したら、来て欲しいの。占い師もかなり近くに居るから…
『わ、わかった！』
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←12話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「愛され」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寧彩(プロフ) - イヴさん» そうみたいですね！でも夢主ちゃんは実は纏足されてる…みたいです。本来なら普通サイズになっていたと思われます (2020年8月9日 19時) (
レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 夢主ちゃん足ちっちゃいんだw自分と一緒でビックリしたw20センチから成長しないのよね (2020年8月9日 18時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：寧彩 | 作成日時：2020年6月21日 0時
