11話 ページ12
『…よし！』
あれから部屋に戻って、今日使った分の薬を補充する。と、言っても眠くなるやつだけしか使わなかったんだけどね。あと日記書いておかないと…。此処、何故か日記書かないとダメらしいんだよね。
『あれ？』
何故かぼくの日記のページが乱雑に破られている。それも1ページや2ページとかではなく、何ページも。ごっそりと毟られていた。
『…ぼく、相当やばい奴だったんじゃ…』
病院で全裸で寝ているわ、変な極秘の薬作ってるわ、部屋に誰も入れた事無いわ、日記のページ大量に毟るわ…。ロクな奴じゃ無かったのではなかろうか。何か寒気してきたよもう…。
とりあえず日記の新しいページにペンをさらさらと走らせて今日の事を綴る。ページが残ってたら何が思い出せたろうになぁ、残念残念。日記を書き終え、寝巻きに袖を通し、ベッドに入った。
現時点でわかる事は、ぼくは何かしらの薬を作る仕事をしている。ぼくが荘園に来た理由はわからないけど、レシピの書かれたノートの隅に「完成させなければならない薬がある」と小さく書かれていたから多分、それを叶える事だと思う。
あと、ぼくの足は何者かに纏足されたが、足の甲までは折られてないので、完全に小さくはされていない。
ただ走るとめっちゃ痛いし、直ぐに満足に歩けなくなる。それに、多分この足にした者は足の折り方を知らないのだろう。なんせ足の形が歪過ぎる。
…と、するとぼくは中国から来たのかな？いや、名前が中国人名じゃ無いし…。
『…寝よう』
あれこれ考えても仕方ない。今日は寝ます。
ーーー
小説書くにあたって纏足について調べたんやけど…
まず、動物の血に足を漬けて足を柔らかくして、そこから指を折っていって、布で締めるらしいですね。
てか動物の血て…。ばい菌入ってそうだし、血を取られた動物も可哀想やなぁ…。
次第に足は膿んでくるんだけど、布を巻き替えるくらいしかしなかったから、ばい菌入ってそのまま亡くなる方もいらっしゃったんだとか。そして足の甲まで折って、刺繍の入った小さな靴に足を押し込み、圧迫します。想像しただけで痛い‼
しかも寝てる間も靴を履いてないとダメらしく、足の臭いもエグかったみたい…なんだけど当時の男性はその臭いに欲 情して、その靴に酒入れて飲んだらしいです。変態かよ。
夢主はどうやら足の甲まで折られておらず、指を折られただけな為、完全に小さくはならなかったみたい。
(指だけならまぁ大きくなるんちゃうかな…と)
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寧彩(プロフ) - イヴさん» そうみたいですね！でも夢主ちゃんは実は纏足されてる…みたいです。本来なら普通サイズになっていたと思われます (2020年8月9日 19時) (
レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 夢主ちゃん足ちっちゃいんだw自分と一緒でビックリしたw20センチから成長しないのよね (2020年8月9日 18時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧彩 | 作成日時：2020年6月21日 0時
