5話 ページ6
『かくかくしかじか…って訳で冤罪です』
「本当に？あなた何があっても自分の所為にするから…」
そりゃまぁ使用人として当然だと。あと今回ばかりはマジで非がないので必死に弁護する。ナイエル様とジルマン様は疑いの目を倉内様に向けていたが、なんとか信じて貰えたので、よたよたとその場を去る。
…今日は爺やに残りの家事をお願いしよう。
てかご老人に家事させる私って…。いや、まぁそこそこに生きてんだけどさ…。
よたよた歩いて自室に向かう。ぎっくりかな…。
ーーー
「魔女が魔女の一撃を喰らう事ってあるの？」
『…ほっといて下さい』
私もそれは思った。でも突っ込まないで欲しかった！
壁伝いに歩く私を見て、ぼそりと呟いたのはキャンべル様。見苦しいだろうからさっさと私は脚を動かす。
くっそ〜！さっきの恐怖の一撃なければまだ歩けてたのに…！
「…見苦しいから部屋まで連れてってあげる」
『お気持ちはありがたいですがお構いなく』
気づけば本日二度目の横抱き。流石に今回もがいたら確実に昇天するので口頭で抵抗するも、虚しく終わった。
「っていうか腰痛くらい魔法でなんとかならないの？」
『…生憎魔法は封印しておりまして。せいぜい家事をする程度のものを使うのが限界でございます』
「ふ〜ん」
そう、私は「封印された」のではなく私は自らの手で魔法を封印したのだ。お陰様で今の私の身体には膨大な魔力が蓄積されている。
何故そこまでして魔力を溜めるのかって？まぁ理由は今は話せない。壁に耳あり障子に目ありって言うしね。そうこうしているうちに私は部屋のベッドに座らされていた。
礼を言った後、そそくさと彼は私の部屋を後にした。
女性陣は使用人の私に良くしてくれるし、男性陣は悪態つきながらも、なんだかんだ皆んな私に優しいな…。これだからサバイバーは…
ーーー
ヨーロッパではぎっくり腰の事を「魔女の一撃」と言うらしいです！
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寧彩(プロフ) - 雪希さん» ありがとうございます！ ぎっくり腰を書くにあたってある程度の情報は必要だなと思って調べたらあったので…丁度いいなと書いてみました。暗めの話なのに笑いを見つけてくださったなら幸いです(^^) (2020年5月31日 9時) (
レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
雪希 - すみません本当真剣に呼んでたんですけど魔女の一撃で爆笑してしまいました。ぎっくり腰のことを魔女の一撃…。作者様は博識ですね。尊敬します。展開が楽しみです、更新楽しみにしてます。応援してます、頑張って下さい。 (2020年5月31日 9時) (レス) id: 57bf457d23 (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - フルグラ、リ傭・オフェ傭推しさん» ありがとうございます！ (2020年5月23日 20時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
フルグラ、リ傭・オフェ傭推し - 面白い設定ですね！更新お待ちしておりますっ(≧▽≦)頑張ってください！ (2020年5月23日 18時) (レス) id: d8c098f262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧彩 | 作成日時：2020年5月21日 0時
