37日目 ページ40
「よし、解読完了…ってA‼」
『ぐっ…あ…っ‼』
ルカ君と共に暗号解読をしていると、何故か私は重傷状態になっていた。近くにハンターの気配はなかった。ならば何故…？
するとハンターが現れ、私を風船に吊るす。
ルカ君は慌ててついて来たが、私は叫んだ。
『今のうちに通電して！』と。
何も完全勝利だけが誉じゃないのだ。三人が逃げたら勝ち。その為なら喜んで犠牲になれる。
「…わかった‼…ってよく考えたら納棺師が残機作ってたね」
え？あれ、残機なの？ てっきり早すぎる葬式なのかと思ってたわ…。一応私はばたばたもがいて抵抗した。だが、このハンターはいつまで経っても私を椅子に繋がない。おかげで私は風船をすり抜ける事ができた。
よっし！間に合う‼ 私は最後の力を振り絞って開いたゲートに突進した。念のため、『早く逃げて！』と信号を送っておいたから後は私も逃げれば…
「…本気で逃げられる思ったの？」
『あぁっ‼』
仲間が完全に逃げ切ると同時に、私は背中を貫かれた。なる程…あえて泳がせて、油断した所を貫いたのか…。
ゲートの壁に寄りかかるようにして私は倒れた。
壁には壁からずり落ちた際に着いた私の血が長い筋を作っている。
「普通なら君を今すぐに椅子に繋いで飛ばしている所だけど…生憎君には残機があるからね。このまま失血死して貰うよ。ごめんね？」
全く謝る気の無い謝罪に、普通ならイラついて何か言っていたが、今は仲間を逃がせた安堵感により特に何も思わなかった。
それに、よくよく考えたら私はもう既に死んでる。
今の攻撃みたいに貫通はしていないけど、同じように背中を刺されて…今更死に対する恐怖は無い。
私が平然としながら、完全に失血するのを待っていると、ハンターが目を見開いて私の肩を掴んだ。
「今から君は死ぬんだよ？何とも思わないのか？」
『…うん。だってもう…死んでるし』
あーあ…もう頭が回らない。死の文字がより強く脳内に浮かび上がる。朦朧とする意識の中ふと身体に浮遊感を感じた。風船とはまた違うような…何だろう…これ…
ーーーー
ちょっと前にルカ君とマッチングしました。
感想を一言で述べるならば「なんで、なんであんな声がえっちぃんだよぉぉぉ‼」って感じです。
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もちこ - 作者さん、至れり尽くせり(？)で好きです() ぜひ夢主とイライちゃんの絡みを見たいです...お願いします...！ (2020年12月22日 1時) (
レス) id: 39ef54da9c (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - すみれ＠自由人さん» ありがとうございます！ (2020年5月15日 10時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
すみれ＠自由人(プロフ) - このお話とても面白いです！ 好きです！← (2020年5月15日 6時) (レス) id: 87f53a63fa (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - 翠柘榴さん» 納「！！…っ、僕も…です…」 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
翠柘榴(プロフ) - イソップ君そういうところあるよね、可愛い。好きだよ（唐突な告白） (2020年4月11日 23時) (レス) id: 75b21b0769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧彩 | 作成日時：2020年4月7日 21時
