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11日目 ページ12

「っ!しぶといですね!」
『運動部の元部長なめんなよ!』

最初はどうなるかと思ったけどよくよく考えたらこれは鬼ごっこだ。窓枠を超え、板を倒し、それをも飛び越え…受験があって鈍り気味だけど運動部員だった私からすればまぁ楽勝だった。

が、

『あ…やべ、板使い過ぎた…』

はい!言い訳させて下さい!まず私に最初から装備は無い。つまり丸腰。それに体力には限界がある。板を使って逃げるしか他にないのだ。とりあえずあの窓枠まで逃げよ!

私は「ハンターが近くにいる!」と信号を飛ばして突っ走り、窓枠を超えようと手をかけた。ふと後ろを向けば奴がすぐ側に居た。

「ではお嬢さん、失礼。」

ブォンと風を切る音が響く。やばい。窓枠に叩きつけられて死ぬやつ!

『いぎゃぁぁぁぁ…あ?』

悲鳴を上げたものの痛みは無く、すんなりと私は窓枠を超えていた。仮面野郎も呆然としている。…まぁ仕留め損ないよ!きっと!

『神に感謝!』

私は隙をついて走った。気がついたら3台の暗号機が解読済みになっていた。え? 途中神様が助けてくれたとは言え3台分チェイスしたん?凄くね?


___

『…っ‼』
「確かに貴女のチェイスは初心者ながら見事でした。
ですが貴女には致命的な欠点がありますね。」

知ってるよ。自分の事だし。私は物事が順調にいけばいくほど調子に乗りやすくなる性質がある。油断大敵とはまさにこの事。

結局神様からの運をパーにしてしまった。窓枠に叩きつけられ、動けなくなった。


「使い鳥に邪魔をされてしまったとはいえ、二度目の正直で恐怖の一撃が当たって良かったですよ…」

鳥? そういえば梟の泣き声がしたような…。てか使い鳥ってやっぱ神様⁉神様のおかげなのね!なんて私はぷかぷか風船に縛られながら考えていた。

椅子に繋がれ、思考停止。あと2台、頑張って下さい…。私は寝ます。←

私はうつらうつらとうたた寝を始めた。

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もちこ - 作者さん、至れり尽くせり(?)で好きです() ぜひ夢主とイライちゃんの絡みを見たいです...お願いします...! (2020年12月22日 1時) (レス) id: 39ef54da9c (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - すみれ@自由人さん» ありがとうございます! (2020年5月15日 10時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
すみれ@自由人(プロフ) - このお話とても面白いです! 好きです!← (2020年5月15日 6時) (レス) id: 87f53a63fa (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - 翠柘榴さん» 納「!!…っ、僕も…です…」 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
翠柘榴(プロフ) - イソップ君そういうところあるよね、可愛い。好きだよ(唐突な告白) (2020年4月11日 23時) (レス) id: 75b21b0769 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寧彩 | 作成日時:2020年4月7日 21時

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