【第五人格】すみませーん！サバイバーになりたいハンター(仮)でっす！

66日目 ページ26

『くぎゅぅ…』

そう簡単に逃すまいと至る所に蜘蛛の糸が張り巡らされてました。何なんよこれ…ちょっと当たっただけで繭包みにされるんだけど…！

繭状態で転がりながらなんとかサバイバー練を目指してはハンター練に帰され、そしてまた繭になりを繰り返していると、だんだん蜘蛛糸結界も弱くなっていったので、突っ切っていく。

う〜！ベタベタする‼ 間違っても誰かを触ったりしないようにしなければ‼

医務室組ならまだ会えるかもと思って廊下を走る。
頑張れ〜私！ もうちょっと〜！

バタンとドアを開けて、医務室に飛び込んだ。
数時間離れていただけなのに、皆んなに会えただけでどっと安堵感が湧いてくる。

「Aっ‼ 大丈夫か⁉ 」

「蜘蛛の糸だらけ…結魂者に攻撃されたの⁉」

「ゲーム外での攻撃はルール違反…！早く荘園主に伝えないと…！」

『ストップストップ‼ 罠にかかっただけで、攻撃はされてないから‼』

ヴィオちゃんはそんな悪い子じゃない…多分‼
私は濡れたタオルをエミリー女医(せんせい)から受け取り、丁寧に糸を取っていく。

「本当に攻撃はされていないのね？」

『はい！ ハンター練に縫い付けられましたが手出しはされてないです‼ 』

走って来たので、これだけ言うのが精一杯だった。
だが、これによって皆んなの顔が険しくなった。

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