【第五人格】すみませーん！サバイバーになりたいハンター(仮)でっす！

64日目 ページ24

震える手で、ぎこちない動作で夕飯を食べる。やべぇよ…なんかもう、周りの威圧感が凄い。いや、ね。皆さんそれはもう楽しそうに食べてるんだけど、見た目の圧が半端ない。

主よ…荘園の主よ…何故こちらに私を寄越したのですか…！基本的にどんな場所にも適応できる私でもいつか私精神的に爆破するわよ…！

「お姉さんが新しいハンターなの⁉」
『わっ⁉ …び、びっくりした…』

とか考えていたら小さな子供の声が聞こえる。するといつの間にか頭に布袋を被った子が私の隣に来ていた。可愛い。

『今は…というかサバイバーになりたいハンターみたいな感じかな』

と言うか荘園主はこんな小さい子にまでハンターやらせてんのか。何をさせとんじゃ。するとその子は、「ふ〜ん」と言うと、私の膝に頭(?)を擦り付けて続けた。だぁぁ！もう！可愛い！お菓子あげたい‼

「お姉さんもハンターになってよ！良い子にしてたらなってくれる？」

向こうで小さくガッツポーズしているハンターさん達、見えてんぞ！そういう作戦とはなんて卑怯なッ‼小さい子と可愛い子の頼みは断りにくい！

私は暫く悶えた後に、千代紙で作った風車を渡して『これあげるからちょっと考えさせて』と言って期限を延長してもらった。

いや〜…折り紙教室で作った作品持ってて良かった…。

ーー
折り紙教室は作中には出てきてませんが、前作の最初らへんでフィオナさんに折り紙を教える約束をしています。

にしてもロビー君の可愛さは異常。前会った時はめっちゃボコられたけど。

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