【第五人格】すみませーん！サバイバーになりたいハンター(仮)でっす！

53日目 ページ13

『うわぁ…！ 綺麗…』

ちょっと夜風にあたりたくなり、ふらっとバルコニーに出てみたのだが、この星空の美しさよ…！
どんな感じか説明すると、ピカピカに磨き上げた深い青のガラスを丁寧にはめたような美しさ…って伝わらんか。この語彙力じゃな…。

とりあえず今日はこの空を眺めながら夜のティータイムでもしようではないか。昼ごはんの後に焼いたビスケットを幾つかと、借りて来たお茶セットを持って来て正解だったようだ。

現代では街灯で夜というものがなくなりつつあるから、森の中で見る夜空の美しさを今の人は忘れてきているのではないかな…。くそぉ〜！カメラがあれば！

すると、観音開きのガラス戸が開く音が聞こえる。
誰だろうと振り向けば、カールさんが居た。もしかしてお邪魔だったかな…。

『あ、と…すみません。お邪魔でしたでしょうか』

「いえ、お構いなく。あなたもよくここに来るのですか？」

そういえば初めて会った…って言ったらちょっと違うけど、ぶつかったのこの近くだったよなぁ…と思い出した。

『ちょっと夜風にあたりたくて。お茶いかがですか？』

「頂きます」

おもむろに誘えば、間髪入れずに答えてくれた。
うん、なんかこの人好きかもしれない。可愛い。

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