【乱藤四郎】のブラック本丸での出来事【に成り代わりました】

２話 ページ2

審「乱女体化成功か。」


目の前にいる審神者らしき人はニタァと笑った。


少し気持ち悪いと思った。


ふと、審神者の後方を見てみると一兄が絶望したような顔でこちらを見ていた。


ここに来る前乱の記憶を貰った。


だからここの実態は知っている。何故こんな事になっているのかも。


審神者はニタニタとボクの体を舐め回すように見ると今日は休めと部屋を出ていく。


一兄は部屋に残ったままだった。


『一兄？大丈夫？』


一「乱っ！」


一兄は目にうっすらと涙を浮かべてギュッと優しくボクを抱きしめた。


『一兄。ボクは大丈夫だから…心配しないで』


壊れ物を扱うように優しく頭を撫でる。



一「すまない…。乱」


この謝罪はいったい何に対してなのか…。









薬「みだ…乱！」


粟田口の部屋に行くと薬研が真っ先に気づいてくれたがボクの姿を見ると驚きと絶望が入り混じったかのような表情になる。


薬研が声を張り上げた事により全員の視線がこちらを向いた。


後「乱！？なんでそんな姿になってんだよ！」


後藤が声を上げ肩に掴みかかる。


乱の記憶では結構後藤仲が良かったらしい。


『ちょっ！痛いよ！後藤！』


後「話し方まで女みたいになりやがって…」


『元からこの話し方なんだけどっ！』


そう言って落ち着かせるために軽く叩いた。

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