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『別に大したことないですよ。ただの失恋です。生まれてこの方、ずっと片想いしていた彼には実は彼女が居たらしくて、その事実を直視したくないから、現実逃避しにここまで来たんです』
最後は少し自嘲気味に笑いながらそう言うと、オスマン先輩からもトントン先輩からも何も言われない。
え？興味なかった？は？そっちから聞いてきたよね？なんなのほんと
2人の顔を見るとどちらもぽかんとしていて、寧ろ私がその顔したいくらいなんですが、なんて
｢え、Aちゃん誰から彼女いるって言われたん？｣
『言われたわけじゃないですけど、あの女子嫌いのショッピがハグ(？)するくらい親しい相手なんて彼女くらいしかいないと思って』
ようやく口を開いたと思ったのに、今度はドン引きしたようにこっちを見る。
『その目は何ですか？私何か間違ってる感じですか？』
｢拗らせ過ぎでは？｣
｢彼女はまずないやろうけど、その女子は誰なん？｣
｢同じ部活の子とかちゃうん？｣
｢いや確か帰宅部やったはずやで｣
私を置いて真剣な顔をし始めた彼らに、どうしていいかわからなくなる。
え？だってこれ私の失恋話聞いて慰める、って流れだったよね？どこで道を間違えた
『あ、もう5分前だ』
2人の世界に入ってしまった先輩方を横目に、広げていた教科書をリュックに詰める。
『じゃあ先輩方、さようなら』
｢は？え？まだ話し終わってな｢そうや待っｔ｣｣
お二人が私を呼ぶ声が聞こえましたが、HRに遅れるのはまずいので無視することにしました、てへ
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天天(プロフ) - 好きです。杏夏さんの世界観っていうか書き方というか…ドストライクです！ありがとうございます。これからも頑張ってください！ (2022年10月10日 21時) (
レス) @page23 id: c861e4568e (このIDを非表示/違反報告)
なな - この話、面白いです！更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2021年7月15日 18時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏夏 | 作成日時：2021年4月2日 22時
