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いつもだったら一緒に登校するけど、昨日の今日で彼と一緒に居ることに気まずさを感じ、いつもより早く家を出た。
ゴシップ好きの母さんは、いつもみたいにショッピと待ち合わせをしてい ないことにニヤニヤ顔で言及してきたけど、正直どうでもよかった。
私の片思いは無念にも昨日幕を閉じた、その事実を認識するだけで今は精一杯だから。
教室に居ても、後からくるショッピと顔を合わせることになるから、教室に向かう廊下とは逆に廊下を進む。
階段を２つ上がって右に２回曲がるとあるそこは、立派な扉に閉ざされた生徒会室。
我らがグルッペンフューラー先輩を生徒会長とし、オスマン先輩 トントン先輩など才色兼備な方々がわきを固める学園の運営機関。
私は生徒会に入ってはいないけど、ショッピの幼馴染だということで生徒会メンバーと仲良くしてもらっているので、いきなり訪れても怒られない！
あと、この時間に態々生徒会室に居るのはトントン先輩くらいしかいない、というのも今ここに来た理由の１つ。
『おはようございます、お邪魔しまーー』
扉を開くと中から聞こえてくるキーボードをたたく音。
あ、聞こえてない感じですね、なんてそっと中に入ると蝶番がキキと音をたてる。
その音にパソコンとにらめっこしていた彼が顔をあげた。
｢あれ、Aちゃんやん、どうしたん？１人？｣
『おはようございます、トントン先輩。来るのほんと早いですね、1人ですよ』
｢珍しいな、喧嘩でもしたん？｣
『うーんまぁそんなところです』
もうこれ以上何も答えないよという笑顔を先輩に向けると、少し驚いた顔をして再びパソコンに視線を落とした。
鐘がなるまであと30分以上あるから空いている机と椅子を借りて教科書とノートを広げる。
空いた時間があれば勉強をする、学生の鏡ですわ
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天天(プロフ) - 好きです。杏夏さんの世界観っていうか書き方というか…ドストライクです！ありがとうございます。これからも頑張ってください！ (2022年10月10日 21時) (
レス) @page23 id: c861e4568e (このIDを非表示/違反報告)
なな - この話、面白いです！更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2021年7月15日 18時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏夏 | 作成日時：2021年4月2日 22時
