No.237 ページ27
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滋「司は、あたしといる時……いつも何か考えてる……！！付き合ってる相手にそんな不安を抱かせるなんて……失礼だよ！」
道「………」
滋「もう何とも思ってないなら……出来るでしょ！？」
涙を流し訴えるその姿は、本気で恋する女の子だった。つくしは何も言えず、ただ黙って二人を見つめていた。
道「………目つぶれ」
つ「！！」
そっと重なる唇。つくしの目に焼き付いてしまったその光景は、しばらく消えることは無かった。ある意味、見ちゃいけなかったのかもしれない。
類「すげぇ珍しいもん見た」
つ「う、うん……」
「私もです。道明寺さんがキスするところなんて初めて見た」
キスした後、その場を去っていく二人をつくしはただただ呆然として見ていた。それから後退り壁へともたれかかる。
類「ショック？」
つ「ショ……！？私が？何でショック受けんの？」
「………」
どう見たってショックですと顔に書いてあるのにつくしは認めようとはしない。そんなことわかってて聞くなんて花沢さんも意地悪な人だ。
つ「良かったじゃなあい！盆と正月がいっぺんに来て！人類が初めて月面着陸したような……喜びに満ち溢れてるわ……！そんな気分よ！」
類「………ふーん」
「………何それ。意味わかんない」
類「………」
つ「な、何よっ」
類「あんたって同様するとよく喋るんだよな」
つ「バっバカ！そんなとこばかり洞察力強くなんないで、たまには授業出なさい！A！行こう！」
「へ？あ、うん。花沢さん、また」
類「うん」
つくしは図星を突かれたもんだから、母親みたいなことを告げると颯爽と中へと入って行った。いつにも無く誤魔化し方が下手だったことは触れずにいよう。
つ「何よっ花沢類のバカ。何もかも見透かした目して頭くる！」
「図星だからでしょ？」
つ「はっ！？ず、図星じゃないし！ショックなんか受けてないし！……腰なんて引き寄せちゃって！いいよの別に？全然おっけい。丸く収まるじゃん」
「……はいはい、そうだね」
つ「だけどっあたしはその程度だったってわけね！？悔しい！あんな男の言うことを間に受けてたなんて……！」
「わかったわかった。うるさい。黙れ。落ち着け。シャーペン折るな！！」
つくしはシャーペンを折り、ノートをグシャグシャに破き、酷く荒れていた。こんなものは私からすれば嫉妬を物にぶつけてるようなものだ。
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choco(プロフ) - ふう。さん» ありがとうございます！更新頑張ります^ ^ (2016年8月3日 21時) (
レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
ふう。 - 続きが凄く気になります！更新頑張ってください！ (2016年8月3日 17時) (レス) id: b4363f857a (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます！そう言って頂けると頑張りがいがあります^ ^ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
沙希 - 続き超きになります！更新どんどんお願いします (2016年7月31日 8時) (レス) id: 8f81495b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：choco | 作成日時：2016年7月18日 2時
