No.231 ページ21
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「…………え?………今、なんて?」
つ「だから………道明寺と滋さん、付き合うことになったんだって」
「え!?嘘でしょ!?いいの!?」
つ「いいも何も、あたしが道明寺を振ったんだから」
「そうだけど………」
正直、全然納得いかない。そんなこと言いながらどうして悲しい顔するの?だけど私どころかつくしでさえもとやかく言う権利などない。きっと、つくしを忘れる為に付き合ったに違いないのに。
つ「滋さん………泣いて喜んでた。………これで良かったのよ」
「つくし………」
つ「お前を好きになるよう努力する。って言われたんだって」
「………努力……ねぇ」
つ「あたし後悔なんてしてないし………っほら!お弁当見せ合いっこしよ!作ってきてくれたんでしょ?」
「…………うん…」
滋さんも悪い人ではない分、余計に辛い。素直に応援出来ないのが申し訳ない程に。
総「おう!A!牧野!こっち来いよ!」
「あれ、総二郎さんにあきらさん」
美「よっ」
二人でどこで食べようかと歩いていると、呼ばれた先に二人がいた。今日も堂々とサボっていたようだ。
つ「めちゃめちゃ可愛く泣くの。肩を震わせて、顔くしゃくしゃにして。あたし滋さんってもっとあっけらかんとしたタイプだと思ってたから、びっくりした」
総「信じらんねぇな……マジで司が付き合おうなんか言ったんかよ」
美「あの男がそんなこと言えんのか?」
「ね。私もそこまだ半信半疑なんですよね」
つ「本当よ?本人に聞いてみれば?」
総美「う〜〜ん………」
つくしはこの短時間で吹っ切れたのか、はたまた空元気なのか、さっきまでの雰囲気とは随分違うように見える。そして二人は何を想像したのか、青ざめた様子で吐きそうとでもいうように口元を押さえている。
総「ダメだっ!!想像できねぇ!!」
美「あいつがっそんなセリフを………さぶっ!」
「………どんな想像したらそうなんの」
つ「やーね、喜んであげりゃいいじゃん。あんたらのリーダーが一歩大人になったんだから」
「………つくしの立ち位置なんだし!」
総「そうだよ牧野!お前のその余裕は何だよ!ショックじゃねぇのかよ?」
つ「それは…」
和「つくしちゃーーん!!!Aちゃーーん!!!」
「てめっ!うるせぇしタイミング悪いんだよ!バカズヤ!!」
つくしの返事を遮るように走ってくる和也にみんなはガクッと肩を落とした。
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choco(プロフ) - ふう。さん» ありがとうございます!更新頑張ります^ ^ (2016年8月3日 21時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
ふう。 - 続きが凄く気になります!更新頑張ってください! (2016年8月3日 17時) (レス) id: b4363f857a (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!そう言って頂けると頑張りがいがあります^ ^ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
沙希 - 続き超きになります!更新どんどんお願いします (2016年7月31日 8時) (レス) id: 8f81495b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:choco | 作成日時:2016年7月18日 2時