No.224 ページ14
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「滋さん、本気の恋愛したことないんだって。つくし応援するって言っちゃってさ、どうするつもりなんだろ」
総「ったく、牧野は一体どうしたいんだよ」
「それがわかってたら私も苦労しないよ」
総「そりゃそうだ」
次の日。Aは総二郎に喫茶店での事を報告していた。自分たちはどうするべきかと考えるも、つくしの気持ちがわからないんじゃどうするのが正解かなんてわかりゃしない。
「でもさ、鬼ばばの攻撃ってこれで終わると思う?」
総「いや、終らねぇだろうな。どんな手を使ってでも牧野との接触を断ち切るようにはするだろ」
「だよねぇ〜」
鬼ばばはきっとつくしのことを虫けらにしか思っていない。だけどつくしと道明寺さんが関わる事を邪魔したいのであれば、例え連絡手段を断ち切ろうとも結婚するまでは目の敵にされるんだろうな。自身のブランドの為なら暗殺だってし兼ねないような人だ。十分に注意しなくてはならない。
総「よし、決めた」
「何を」
総「俺とあきらで滋を落とす」
「…………え、無理だと思うよ?」
総「バーカ。俺たちゃ百戦錬磨のパーフェクトボーイだぜ?二人いりゃどっちかはイケるだろ」
「その自信がどこから来るのかがすごい謎なんだけど」
総「んなこと言うのはお前だけだよ。俺たちに任せとけ」
「そんなうまくいくとは思えないけどね〜」
総「お?何だ?嫉妬か?」
「え?何に?どこに?」
総「………ほんっと可愛くねぇ奴だな」
「どうもありがとう」
総「褒めてねぇよ!」
滋さんと会話をした感じだと、例え総二郎さんやあきらさんでもそう簡単には落ちないだろうと思う。しかし他に良い案が浮かばない為、少しの確率を信じ応援するしかない。ちらっと目をやった窓の外では大雨が降っていた。
「げぇ、すごい降ってる」
総「泊まらせてやりたかったんだけどよ、司ん家行く約束してっから、悪りいな」
「あぁ、いいの。気にしないで」
総「司んとこ行くついでに送ってやる」
「じゃあ、お言葉に甘えて。ありがとう」
総「…………」
「…………何」
総「いや、お前いつもそうやって素直だったらもうちっとは可愛くなんのにと思って」
「黙れ。余計な御世話だ」
この大雨の中、つくしが道明寺に告げた言葉をA達が知るのはもう少し後。
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choco(プロフ) - ふう。さん» ありがとうございます!更新頑張ります^ ^ (2016年8月3日 21時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
ふう。 - 続きが凄く気になります!更新頑張ってください! (2016年8月3日 17時) (レス) id: b4363f857a (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!そう言って頂けると頑張りがいがあります^ ^ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
沙希 - 続き超きになります!更新どんどんお願いします (2016年7月31日 8時) (レス) id: 8f81495b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:choco | 作成日時:2016年7月18日 2時