Floating Snow【リク停止】

･ ページ7

阿部side

クイズ番組の収録を終えて楽屋に向かうと、佐久間以外揃っているメンバー


｢おはよう〜、あと佐久間だけ？｣


辰｢おはよう。そうだよ｣


また遅刻か〜？なんてみんなで茶化しながら待っていると勢いよく開いたドア


大｢ごめん！セーフ？｣


翔｢まぁギリセーフ｣


康｢二度寝した？朝起きとったやんな〜？｣


大｢あー、うん｣


佐久間の曖昧な返事にクイズを解いていたスマホから顔を上げると何となく青白い顔色


蓮｢なんか顔色悪くないっすか？｣


涼｢確かに、具合悪かった？｣


大｢いやっ、うーん...大丈夫！｣


照｢いやいや、なんだその返事｣


近くにいたふっかが佐久間の首筋に手を当てて｢熱はなさそう...｣とつぶやくと困ったように首を傾げる佐久間


みんなで見つめると観念したように｢ちょっと立ちくらみして駅のベンチで休んでた｣と白状したのでソファーに座らせた


ラ｢無理しないでね、佐久間くん｣


｢辛くなったら撮影中でも言っていいから｣


ありがとう、でも大丈夫と言う笑顔に嘘はなさそうで、実際この後ちょっと元気がないぐらいでいつも通りだった


だからこの出来事は頭の片隅に押しやられて今日を終えてしまったんだ

・→←pink

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す