Floating Snow【リク停止】

red ページ38

渡辺side

今日はオフで、ゆっくり寝られると思っていたのに朝から起こされた


まぁ言うても朝の9時だけどさ、俺はもっと寝てたかった


｢んん...なに...｣


少し不機嫌に答えると、そんなことを気にすることなく俺を起こそうとするふっか


辰｢おきて！今日翔太とだてさん以外仕事なんだけど、だてさん熱出してんの。俺が出るの最後なんだけど、もう行くから！よろしくね！｣


早口で言われて寝起きの回らない頭で考える


...涼太が熱出してる！？


｢え、早く言えよ。どこにいんの？｣


辰｢オフだから寝かしといて。ってだてさんが遠慮してたんだよ。でも38℃あるから1人にさせるの心配だしさ...リビングで寝てるから｣


｢分かった、起きるから行っていいよ。｣


涼太のお願い通り本当にギリギリまで俺を寝かせておいてくれたのか、ふっかは急いで｢よろしくな！｣と叫びながら家を出た


体調悪い時ぐらい気を使わなくてもいいのにと思いつつリビングに降りると、リクライニングされたソファーに寝転がって毛布をかけられていた


｢おはよう、大丈夫？｣


涼｢あれ、ふっかに起こされた？ごめんね｣


｢いやいや、それはいいけど体調は？｣


涼｢だるいけどそれ以外は大丈夫｣


割と平気そうに答えて、スマホをいじってるもんだから思わずスマホを取りあげると画面には衣装のデザイン案


｢スマホ禁止、仕事関連はもっと禁止。せっかくオフだから療養に専念しなさい｣


涼｢ふふっ、ごめんごめん｣


少し怒って取り上げたスマホを机に置くと笑われた


｢心配してんだからな！とりあえず寝てろ｣


そう声をかけてしばらくすると寝息が聞こえてきたので、平気そうに見えてもやっぱり体は正直らしい


グループトークには、メンバーから朝の様子の報告と、康二の｢おじや作って冷蔵庫に入ってるからチンして食べさせて｣の文字


俺の分もあるらしい、ちょっと料理が不安だったからありがたい...


そこから時々起きたりはしたもののテレビを見たり話したり、2人でゆっくり午前中の時間を過ごした

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