初めまして ページ7
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そわそわしているショッピ君の方を見ると、その視線は1人の女性に向いていた。
位置的に顔は見えないが、雰囲気美人だな、と思う。
綺麗な茶色の髪はウェーブがかかっていて、どこか大人な雰囲気を感じ、灰色のセーターに黒のスラックスは落ち着いていて、何だか安心してしまう。
先ほどから対応している男の店員が顔を赤く染めているところを見ると、それなりの美人なのだろう。
「ショッピ君、どうしたん？」
というチーノの言葉で、暫く見ていた俺も一緒に現実に引き戻された。
何だか誰かに似た気配を感じたのだが、気のせいということにして、勝手に自分の中で完結させた。
「あー、いや別に。何でもないわ。大先生、決まりました？」
「ん？全種類2つずつくらい買ってけばええやろ。どうせ、暴れとるグルちゃん用にも買うんやろ？」
考えるのも面倒になり適当にそう言えば、チーノは目を輝かせて、「流石っす、兄さん！」と俺を褒め出した。
「ふふん、やろ？」
そう俺も返すが、多分こいつ自腹でグルちゃんにケーキ買って行くの嫌やったんやろな、と考える。
そんなコントのような事をしていれば、隣のさっきまで見ていた女性がこちらを見ているような気がして、そっと視線を移した。
案の定、女性はこちらを見ていて、少し驚いたように目を見開いていた。
初めて見えたその顔は確かに美人の部類に入るであろう顔をしていた。
切長の瞳は紅色で、形の良い唇には綺麗な赤い口紅が乗せられていた。
俺の体はスッと動いていた。
「初めまして、鬱と申します。この国の幹部を務めております。お綺麗な方、お名前は？」
知っているとは思うがいつものように軽く自己紹介し、サラリと名前を聞く。
そんな俺を見て、またか、という顔をしたショッピ君とチーノを横目に女性に顔を向けた。
「え？か、んぶ…？」
酷く困惑したような声を出すので、自分のことを知らなかったのか、と少し残念に思った。
「えと…幹部様が何故わざわざケーキ屋に？」
「あー、いやね、ここだけの話なんですけど、グルちゃん…ウチの総統のグルッペンの妹がこっちに来るらしくて出迎えの準備の為にケーキを買いに来たんですよ」
そうやってペラペラと喋っていれば、ショッピ君にスッと手を引かれた。
一応機密なのだから、話すな、ということだろう。
まあ、しょうがないじゃないか、美人に聞かれたら話さないわけにはいかないだろう。
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スノードロップ(プロフ) - なめらかさん» 優しいお言葉有難うございます。更新早めて行けるよう努力します (2021年10月4日 13時) (
レス) id: 06ba610413 (このIDを非表示/違反報告)
なめらか - 読みやすくて続きが気になって一気に読んでしまいました…！続き楽しみにしてます！ (2021年10月3日 23時) (レス) @page12 id: bcf5f4df92 (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - 雪さん» 有難うございます。更新が早くなるよう、頑張っていきます (2021年9月22日 22時) (レス) id: 06ba610413 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 好きです！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 4b6a02972f (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - 銀狐さん» 温かい言葉を有難うございます！頑張らせていただきます！ (2021年9月14日 17時) (レス) id: 06ba610413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノードロップ | 作成日時：2021年9月13日 1時
