[BTS]大嫌いなナルシスト___JIN (ページ27)

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デビューページ27

今日はメンバーのみんなは仕事だから

私は家に帰ってからずっとゴロゴロしている。

あ、なんかお腹すいたな……

近くのパン屋さんに行って、大好きなメロンパンをかう。

久々に近くの河川敷で座り込んでたべた。

「おいしっ…」

幸せな気分にひたっていると、

～♪

無意識に鼻唄を歌っていた。

それが鼻唄から声になって

気がついたころには普通に歌ってしまっていた。

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「へっ！？」

音のなった方を見上げると、30くらいのおじさんがいた。

JA「よかったよ。いい歌声だ。」

「あ、ありがとうございます…… 」

JA「君…オーディションを受けてみる気はない？」

「オーディション……？」

まあとりあえず来てといわれてついていくと、わりと大きい事務所だった。

JA「おっと、申し遅れたね。私はハンジアン。ジアンさんとでも。」

「はい、ジアンさん。」

JA「うちはアイドルじゃなくて女優志望の子が受けに来るとこなんだけど、君のさっきの歌を聞いてると、歌への感情の込め方がすごく上手だった。それに悲しい歌詞のサビで君は自然と涙を流していた」

「え！？わたしですか！？」

JA「自覚無かったんだね笑」

JA「とにかく君のその感情の込め方をみて、一瞬で君には才能があるってわかった。それに君には整いすぎてるくらいのフェイスがあるからね笑」

「いや、そんな……っていうか女優だと…演技ってことですか！？」

JA「ああ。君は必ずできる。」

「……」

JA「一度、泣く演技をやってみて。コツは、悲しいことを考えて、のめり込んでみること。はいっ、どうぞ」

「えっ、はい…」

悲しいこと

…もしも防弾少年団のメンバーが消えてしまったら…？

無理だよ

彼らがいないと……

私は………っ

JA「…………………すごい。すごいよ
」

はっと我に帰ると、私は大粒の涙を流していた。

JA「ぜひ、うちの事務所にはいってほしい。明日までに、、連絡くれるかな？」

「は、はい、ありがとうございます」

私が……女優に…？

帰りのタクシーの中の記憶も

家まで歩いた駅からの道の記憶も

なにも頭に残っていないまま

家のベッドで朝を迎えた。