[BTS]毒舌なマネージャーさん。

お泊まり ページ20

「なんで泊まり…私そういうの無理なのに…」


そう。昔からずっと病院が怖い。


病院に行くだけで怖いのに


泊まる？


夜の病院？


「はぁああああああああ」


荷物をまとめて皆に報告する。


「一週間入院中泊まることになったというかされたので一週間宿舎離れます。」


テヒョンさんにくそ止められたけど


仕方ないんだ……


キムソクジンがひたすら頼んでくるんだ……


〜


JN「おかえり〜」


「………はぁ」

JN「なに、病院怖いの？(笑)」


え、図星☆



「そんなわけ…！(笑)」


JN「ふぅ〜ん？まあもうすぐ消灯時間だしベッドの用意しとかないと」





一生の中で初めて寝たくないと思ったよ私


寝るの大好きなのに



看「ベッドこちらでセットしますね！〜数分後〜できました！それではもうすぐ消灯時間なので失礼しますね」


〜


「……」


だめだ


寝れん


落ち着けずｺﾞｿｺﾞｿ動いていると


JN「…寝れないの？」


「っっ！？！？」

JN「寒い？」

「いえ……」

JN「それともやっぱり病院怖い？笑」


「こ、怖くないですって！！ちょっとお茶でも飲みます！」


そういって立ち上がり冷蔵庫のお茶を取りに行った。



JN「でも夜の病院って怖いよね……」


ペットボトルのお茶を飲む私にソクジンさんが言った。


「そ、そうですか？私は別n……」

ｶﾞﾀﾝｯ


「ひゃっ……！！」


JN「え？、何の音…？」

「……」






あの時のことを思い出す。


私が病院を嫌いになった理由


私が小さい頃、祖父が入院していた病院で

私と祖父が二人で部屋にいるとき


部屋の棚にたてていた家族の写真が突然倒れて落ちた。


すごく元気で、もうすぐ退院をひかえていた祖父が


その夜に亡くなった


家族皆が突然の事に驚く中


私だけが落ちた写真を見つめていた。



その写真に写る


祖父の顔にだけ


傷が入っていた。





怖かった。鳥肌がたった。

大好きな祖父の死


それから病院が怖い。

そして今


棚から写真立てが落ちた。








足に力が入らず崩れ落ちそうになる。

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