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都内でちょっぴり有名なお花見スポット。
"桜咲神社”
鳥居の外に繋がる満開の桜並木は春を連想させる。
3月下旬。お天気お姉さんが桜開花宣言とやらを発表した翌週。
インドアな僕も、毎年のように訪れている近所の神社に行くことにした。
去年は伊野ちゃんと宏太と一緒に行ったんだけれど、二人とも今年は用事があるみたいで。
涼介は今、ドラマの撮影で忙しいし…
僕も舞台の練習があるから、今日しか予定が空いていなかった。
今年は1人で。
少し不安だけれど、やっぱりオフの日はずっと家にこもっているからね。
毎年行ってる桜くらいは見に行こうと。
平日のお昼時。
やっぱり、人は少なく。思いの外満開な桜に買ったばかりのカメラを向けた。
さーーーっと暖かい風が吹く。
風になびく髪のように桜が散る。
?『わっ、わっ、』
長く茶色い髪の毛に、白い肌。
風に飛ばされた袋を追いかけるものの、バランスを崩して倒れてくる瞬間がスローモーションに見えた。
「おっ…と。だ、…大丈夫ですか?」
驚くほど軽い彼女を支え顔を覗き込めば、その長い睫毛と、ぷっくりとしたピンクの唇に目を奪われた。
?『えっ、…あ、ありがとうございます…!』
ニコッと微笑んだ彼女に、ドキッと胸の高鳴りを感じれば、そっと起こす。
「いえ、」
僕の人見知りが発動して、ぶっきらぼうな答えになってしまうけれど、。
感じ悪いとか思われてないかな…なんて心配になる僕。
?『わぁ…見えてる…』
見えてる、という言葉にハテナマークが止まらない僕の気持ちを察したのか、はっと我に帰るようにピシッと背筋を伸ばす目の前の彼女。
『あっ、自己紹介遅れました、。私、Aって言います。この神社の神様やってます、!』
「は、?え、?」
いやいや…と、心の中でツッコミながらも、“ふーん”と相槌を打つ。
『あーー、!信じてないですねー…、?私、これでも神様なんです、!桜咲神社を守ってかなり経つんですよー…?ベテラン神様なんですから!』
「神様…」
ふふ、そうそう、なんてこっちを見ながらニコニコする彼女。
…いや、神様って…?、なんて思いながらも、もう会うことはないだろう、と心の中で呟く。
あんまり話してると、文集とかにとられちゃうかもだから。僕はペコっと解釈をすれば、その場を立ち去った。
『また、来てねーー』なんてニコニコ手を振っている彼女を残して。
ラッキーカラー
あずきいろ
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もゆ(プロフ) - ききさん» これから、ゆっくりこのお話を更新していこうと思っていますので…是非楽しんでいただけたら、、と思います…!また、何か質問などありましたら是非是非コメントしてください…! (2020年5月4日 14時) (レス) id: 61d30cf802 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ(プロフ) - こんにちは!そうです!現在Twitterの垢では裏を主に出させて頂いていまして…。このお話は凄く長くなりそうだったので、占ツクでの連載にしようと思った次第です…本当に急に変えてしまったので、申し訳なく思っております(-.-;) コメント、本当に嬉しいです…! (2020年5月4日 14時) (レス) id: 61d30cf802 (このIDを非表示/違反報告)
きき - こんにちは!唐突で申し訳ないんですが、このお話好きです!以前ツイッターで見たことがあるんですけど、その時のMOEさんですか?アカウントがなくなっていたので...赤の他人だったらごめんなさいm(_ _)mこれからも更新楽しみにしてます! (2020年5月4日 12時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もゆ | 作成日時:2020年4月29日 11時