24ー貴女sideー ページ25
貴女「わぁ、もう暗くなってきたな…」
夜「そうだね。夜景、きれいだよね!」
貴女「うん。」
夜「あのさ、A。」
貴女「なに?」
夜「……えっと、その……」
貴女「……5、4、3、
夜「ま、待って!
俺、Aの事が好きです!!」
貴女「……は」
夜「アイドルとか嫌いで音楽も嫌いって聞いて悲しかった。
でも、俺と話してくれて、音楽とかまた始めてくれて、俺達の曲も聞いてくれた。
苦手な事とか昔の事とかを全部頑張って克服してるAを見て、俺も頑張ろうって思った。
初めて笑ってくれた時もすっごく嬉しかったよ。話をしてくれた時も嬉しかった。
Aの事を見ていてなんか胸がドキドキした。それで、俺、Aのことが好きなんだよって気づいたんだ。
それで、その……
付き合って、ください!!!」
私は、言葉も出なかった。
でも、伝えたいことが私にだってあった。
だから、伝えなきゃ━━━━━━━。
貴女「……片想いだと思ってた。」
夜「…ぇ?」
貴女「私だって、夜が好きだよ!?大好きだよ!?
夜がいてくれたから音楽ともまた向き合えた。夜がいてくれたから兄さんのことも落ち着いて考えれるようになった。夜がいてくれたから私は……また笑えるようになった。
夜がいなかったら私は今も一人ぼっちだった。私、兄さんと音楽だけがすべてだった。兄さんを失って、音楽が怖くなって、何もかもを失った。
そんな時に夜と出会った。貴方と出会ってまた私は一人ぼっちじゃなくなった。
貴方がいなかったら私は、私はっ…。
また一人ぼっちになるのが怖い。夜が離れて行くのが怖い。私の大切なものはすべて離れていったから、また離れたらどうしようって思うとすごく怖い。
でも、そんなこと、夜はしないんだろうなって思った。
信じて、いいよね?」
私は話してて不思議と涙が出てきた。嬉しさからか、昔のことを思い出したからか、夜との思い出が頭の中に浮かんだからか…
夜「信じてくれると嬉しいな。」
貴女「……ありがと。その、よろしく、おねがいします。」
夜「うん!改めて、宜しくね?」
泣き止まない私を夜はそっと抱きしめてくれた。
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りな - 楽しみ (2022年5月22日 10時) (レス) @page27 id: 50ac0cd8e0 (このIDを非表示/違反報告)
やましたみう(プロフ) - また、素敵な作品をありがとうございます!!続き楽しみにしてます.゚+.(´∀`*).+゚.!! (2015年12月30日 22時) (レス) id: b8b8535e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2015年12月28日 13時