君とともに過ごした日々 (ページ25)

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家から飛び出すと目の前に新君がいた。

でも、いつもとは違う。

怒ってる。

それでも私の心配をしてくれた。

なんで？

私、新君にひどい事言ったのに。

新君はあたしのために怒鳴ってくれて。

先輩がこっちに近づいてそっと耳打ちをされた。

先輩「そうそう、卯月くんはー、真理佳ちゃんと付き合い始めたんだってさー♪」

え？

今、なんて？

先輩の言ってることが本当なら、新君は真理佳ちゃんの味方？

なんで私をかばってくれてるの？

私、ここにいちゃいけないんじゃないの？

心臓がドクドクと大きく動く。

呼吸がしにくい。

私、行かなきゃ━━━━━━━━。

新「おい、（人２）！？」

新君、やっぱり私、一緒にいない方がいいよね。

休み時間に言ったこと、正しいよね？

私は自分の家と反対の方向に走り出した。

今は、誰とも話したくない。

ひとりでいたい。

どれくらい走ったかな。

全く知らない場所。

なのに、何故か懐かしい。

人の恋は応援するべきだとは思う。

応援したいし。

でも、新君たちの恋は応援できないや。

私、友達としてじゃなくて異性として新君が好きなんだもん。

今は何時なんだろう。

時間を見ようとケータイを探す。

見つけた━━━━━━━━

その時、あたりが急に白く光る。

貴女(ま、まぶしっ…)

そう思った瞬間、車が私のところに突っ込んできた。

私、前もこんなことあった気がするなぁ。

遠くから誰かの声が聞こえる。

でも、なんて言っているかわからない。

声が小さくなる。

待って、ひとりにしないで。

さっき、ひとりでいたいだなんて思ったのに。

私、弱虫だな…

？「俺はお前の友達一号だ。よろしくな。」

貴女「う、うん。」

え、これは、私と━━━━━━━━

新君？

新「一緒に帰ろ。」

貴女「うん！」

新「俺、今日見たぞー。（人２）告白されてたの。」

貴女「見られてた？(*´ｖ｀)」

新「うん。なんて答えたの？」

貴女「んとね、あんまり知らない人だったから«ごめんね»って言ったよ！」

先生「今日で（人１）（人２）さんは〇〇市に引っ越すことになりました。」

新「なんで教えてくれなかったんだよ！」

貴女「…ごめんね。まだ今は言えないの。言う勇気がないの…。また会ったとき必ず言うって約束する！ね？だから…わたしのこと忘れないで！」