君とともに過ごした日々 (ページ23)

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貴女「いっ、痛い…」

先輩「ふーん。我慢しようね？ちゃんとついてくればいいだけなんだから。」

腕をつかまれて言い合いながら長い廊下を歩いていると、先輩は一つの扉の前で立ち止まった。

先輩「入って。ここから出るんじゃねーぞ？」

貴女「え？ちょっt…」

私は部屋に強く押し込まれて後ろに倒れてしまった。

扉がバタンとしまり、一人きりになった。

逃げれるかな。

逃げなきゃ。

立ち上がろうとしたけど、立てない。

足、捻挫したかも。

ズキズキ痛んでいる。

逃げれない。

貴女「ﾊｧ…」

ため息をつくと同時に入ってきた先輩。

先輩「どうしたの？立てる？立たせてあげようか？」

貴女「大丈夫ですっ！立てますっ！」

痛む足をおさえて立ち上がると、先輩に足を捻挫したことがバレてしまった。

先輩「あー、痛そーだねー(笑)でも、動かさなければいいんだからね？もう、（人２）ちゃんは……俺から逃げれないから。」

今日初めて会った人にこんな事言われたくないんだけどなー。

ぜんっぜん嬉しくないし、心に響かん。

ふざけんなし！

わたしは思わず叫びそうになってしまった。

ん？

貴女「先輩、手に持ってるそれ、なんですか？」

先輩「これはね、うん。見たまんま、ロープ？」

貴女「は？疑問形で返さないでください。あと、何のために？」

先輩「おれ、これでも怒ってるって言ったでしょ？もしかして、忘れちゃったとか？そんなわけないでしょ？…ね？」

こいつ、頭おかしい。

病んでるんじゃないの？

意味わかんないし。

貴女「怒ってるのとその、ロープ？が何の関係があるんですか？」

先輩「ﾊﾊﾊ！そんなのもわかんないのかよ。考えろよな。」

貴女「……ｷｬｯ！」

これがいわゆる…床ドン？

かっこいいと思える要素はなくて、むしろ、気持ち悪い。

先輩「お前、ビビりすぎ。まぁ、その方が可愛いしいいんじゃない？」

貴女「ふ、ふざけないでっ！！」

私は無理矢理押し返して先輩の家を走って出ていこうとした。

貴女「……!?」