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17ー貴女sideー ページ19

一時限目の授業は全く集中出来なかった。

どうしよう。

新君とすぐに帰る?

それが一番いいや。

あ、でも、今日は生徒会の仕事が…

なんでこんな時に限って!!!

聖那に頼る?

だめ。私は人に頼らないで我慢するって決めたじゃん。



そんなことを考えてたら、あっという間に授業は終わっていた。

聖那「ほら、(人2)、廊下に卯月君いるよ?」

貴女「…え?あ、うん。行ってくる!」

よし、笑顔笑顔。

貴女「いちご牛乳だよね!あのね!ちゃんと珍しくお金持ってきたの(キリッ)」

新「おー。すごいすごい。」

そういうと新君は頭をわしゃわしゃってしてくれて。

なんか元気もらえるな。

貴女「…っ!髪の毛ボサボサになるじゃん!」

新「え?もともとだろ?」

貴女「しっ、失礼な!わたし、こう見えてもちゃんと髪の毛の手入れは入念にするタイプなのに!」

新「そ……」

新君がいきなりだまった。

なに?何が言いたいの?

教えて…

新「お前、無理すんなよ。」

貴女「…え…」

突然の言葉が予想できてなくて焦った。

そっか。

もう気づかれてるんだ。

なんか、頑張って隠してたのに、残念だなー。

新「お前の話、ちゃんと聞くから。全部、話してくれよ。」

話していいの?

私、思い出すだけでこわいの。

泣いちゃうかもしれないのに?

嫌だよ。新君に泣き顔を見せたくない。

嫌われたくないもん。

新君がそばにいてくれるだけで私は嬉しかった。

新「頼みだって聞いてやるからっ!」

新君、ごめんね。

私、新君といると、新君に心配かけちゃうの。

新君のこと、好きになっちゃったよ。

一緒にいたいよ。

でも……

これが新君を守るための一番いい方法なの。

貴女「頼み…聞いてくれるんだよね?なら、お願い……









━━━━━━━━もう、私に近づかないで。」

この言葉を言った私はどんな顔をしていたんだろう。

辛いよ。悲しいよ。こわいよ。

新君には見せたくなかった、«涙»が目から溢れてきた。

もうこれ以上見せたくないの。

そう思った私は、二人で歩いてきた廊下を走って戻ってしまった。

新君の叫び声にも振り返らずに、私は走った。

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みーはー(プロフ) - 次の作品も楽しみにしています♪。.:*・゜ (2015年12月27日 23時) (レス) id: 5846df2360 (このIDを非表示/違反報告)
やましたみう(プロフ) - 更新あざます!素敵でした!! (2015年12月27日 22時) (レス) id: b8b8535e12 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳。(プロフ) - もう最高でした!更新まってます!!!(^ω^) (2015年12月27日 11時) (レス) id: 0a92c7fe1f (このIDを非表示/違反報告)
やましたみう(プロフ) - 新くんがすごいかっこよかったです!!更新楽しみにしてます!((o(´∀`)o)) (2015年12月27日 2時) (レス) id: b8b8535e12 (このIDを非表示/違反報告)
しか┗┻━( ・`ω・´)┻┛ - めちゃくちゃ最高でした!!また小説出してください!! (2015年11月19日 17時) (レス) id: 3b681e9390 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえめろ@新推し | 作成日時:2015年11月15日 1時

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