＿ ツンデレ雄登くん ＿ 。

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入学式が終わりみんなほっとしているのか退場してから軽い足取りで教室へ戻っていく









さっきの記憶が鮮明に頭の中によみがえってきて




もう体はフリーズ状態







あーーもうなんであんな恥ずかしいことしちゃったんだよ〜 悲







・






・






・






・






｢ 体調悪いの？大丈夫？ ｣






・






『……え？』









後ろから聞き覚えの声がして振り返るとその人は…









… 入学式のとき隣で私のこと呼んでくれた人だ！！









｢ぼーっとしてるけど保健室行く？｣









『いや！大丈夫です！それよりさっきは呼んでくれてありがとうございました！』









必死にお礼を言うと









｢俺は全然大丈夫だけどさ、本当に？元気ならいいんだけど……それよりタメ口でいいよ｣









そう言ってニコッと笑う









『お礼はちゃんとしっかりとした言葉で言いたかったから！あの時は本当にちょっとぼーっとしてただけで … 』









｢なんで点呼が迫ってるときにぼーっとしてたの(笑)｣









『いや〜……(笑)』









那須くん見てたなんて言えないよ









『……ね、眠かった、だけ、かな？ 』









必死にごまかして 彼の顔を見るとちょっと眉毛を寄せた






バレた？？









｢…なんだ眠いだけかよ！｣









そう言って1人遠くを見て爆笑する彼









｢それより、名前は？ 橋本、橋本 … ｣







『A！』









｢あ、そうだ！Aちゃんだった！俺は浮所飛貴って言います！｣









『浮所？？飛貴？？珍しい名前だね』









｢よく言われる(笑) よろしくなA！｣









急に呼び捨てで呼ばれてドキッとした








なんかこの子すごいフレンドリーだな …









『こちらこそよろしくね！飛貴くん！』









私もちゃっかり下の名前で呼んでみた









するとちょっと目を見開いて顔をそっぽに向けた









なに 、どしたの ？？もしかして下の名前で呼ぶの嫌だったのかな









『ごめん、浮所くんのがいい？』









恐る恐る聞いてみると





首をブンブンとふって









｢ ……飛貴でいい｣









ちょっと顔赤い？




様子がおかしいと思い飛貴くんの顔をのぞき込もうとすると、









｢早く教室戻ろ！｣









そう言って小走りで廊下を走っていった









うーん、よく分からん……

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