＿ ツンデレ雄登くん ＿ 。

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那須のおかげで自分が想像していた時間よりだいぶ早く課題が終わった 。




那須はずっと私の隣に座って携帯をいじったり



時にまた分からないところを教えてくれたりと、



課題が終わるまでいてくれた









『那須ありがとね！終わったよ

わたし先生のとこ持っていってから帰るから』








そう言って立ち上がり窓の外を見るともう薄暗い







『こんな時間までごめんね、気をつけて帰って』









そう那須に言って荷物を全て持ち職員室へ向かった







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「よし！よく頑張ったな合格だ」






先生はもう終わったのかと終始びっくりしたように言ってきたけど無事に補習を終わった








あぁ〜〜 疲れた






今日はやけに頭使ったから疲労感がすごい









誰の気配もない玄関に向かうと








『あ … 』






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そこにはもう帰ったはずの那須がいた







『どしたの？まだ誰か待ってるの？』








そう聞くと那須は目を逸らしたまま言った






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「お前以外に誰待つんだよ、早く行くぞ」








そう言って玄関から出て行く








『えっ、ちょっと、まって』









わたしは那須を追いかけた









『わたし1人でも大丈夫だよ？』








「暗いし、危ない」








私の斜め前を歩きながら言ってくる





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なんだ、那須ってやっぱり優しいじゃん








那須の優しさに自然と口角が上がってくる






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「何笑ってんだよ、きも」








『何でもない、ふふ』









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今までの事とか思い出してみると




那須ってツンデレなのかも …









『那須ってツンデレだね』







「はぁ？ちげーし、さっきからきもい」








『そんなこと言って、私のこと心配だったんでしょ〜？ ツンデレ雄登くん！』









私がバカにするような言い方で言うと








「もう絶対お前と話さない」









さっきより速いスピードで歩いていく








『ちょっとまってよ 〜！』








こんなことをしているうちに駐輪場につき自転車を押しながら裏門を出る









『今日はいろいろありがとう！また勉強教えてね』





「時給500円な」





『たっか』





2人して笑いながら道を分かれていく






『ばいばい、明日ね』







「気をつけて帰ろよ」








そう言って自転車に乗り別々の方向へ帰っていく







ほんとずるい、結局は優しいんだよな

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