同居人はedn組？！【edn組】

掃除開始 ページ9

｢じゃあ掃除始めますね｣
｢手伝うぞ！｣
｢まずはゴム手袋をして、重曹と水を2:1で混ぜます。この時手袋をするのは、重曹は弱アルカリ性なので手が荒れてしまうのを防ぐ為です。石鹸や洗剤はタンパク質を分解する事で汚れを落とすので、人の指先のタンパク質も溶かしてしまうんです｣
｢なるほど！よく分からないが物知りなんだな！｣
｢加えて重曹は、キッチン用のものを使うと安心して掃除できると思いますよ｣
｢そうなんだな！注意しないとだな！｣
｢重曹ペーストができたら掃除に取りかかる…ところなんですが、忘れちゃいけないのは電源を抜いておく事です｣
｢危ないもんな！｣
｢はい。電源を抜いたらまずは、網と受け皿にバターナイフでペーストを塗ります。これはバターナイフでなくても、塗れればなんでも構いません。塗ったらラップをして乾燥を防ぎます。｣
｢よしきた！ラップは私がやるぞ！｣

てきぱきとこなしていくパタ姐。
結構器用なんだな…ボディーガードだからかな？

｢オーブンの中も酷いですね…｣
｢今まで使っていた汚れもあるからな…｣
｢オーブン内は、重曹水を使います。水100mlに重曹小さじ1を混ぜれば作れます｣
｢水100mlに、小さじ1…｣
｢ここでキッチンペーパーを使います。キッチンペーパーにこの重曹水を浸して、汚れている部分に貼り付けます。｣
｢任せてくれ！全部に貼り付けるぞ！｣
｢ヒーター管には注意してくださいね。割れやすいので発火の原因になるんです。｣
｢わかった！｣

ぺたぺたぺた…
黙々と作業をしていく。

｢これであとは1時間放置します｣
｢これだけでいいのか？！結構簡単にできるんだなあ…｣
｢そういえば、パタ姐が作ったクッキーはどこに？｣
｢あれっ？確かに無くなってるな！しかも私が使った調理器具が綺麗に洗ってある！｣

私達が買い物に行っている間、家にいたのはレオスさんだ。
まさか彼がやってくれたのだろうか。
意外と面倒見がいいのかもしれない。

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