戻りたい【TH×JK】 (ページ50)

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''愛してる''と、言われた瞬間

思わずテヒョンの方を見てしまった。

ここ数週間、

ジョングクとの時間に満たされていたし、

安心しているつもりだった。

だけど、

''愛されている''と確信したいと思うあまり

かわいいや好きと言われるたびに

愛を囁いて欲しいと思っていた。

だから、

テヒョンからその言葉がもれたとき

やっぱり一緒に過ごした2年を超える歳月は

決して無駄じゃなかったんだと思った。

『戻ってきて、』

本当は誰よりも

私のことをわかってる。

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『ここ数週間のことは、なかったことにしよう。』

『罪悪感なんて抱かなくていい。

全部俺が悪かったから、

戻ってきてくれるだけでいい。』

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見上げた瞬間、

昔一緒に選んだお揃いのカップが目に入った。

その中には、

私が好きなココアが入っていて、

楽しかった日々の思い出が一瞬に蘇る。

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『俺を捨てないでっ、』

ソファーに座る私の目線に

姿勢を落として向かい合う。

手を握り、潤んだ目でそう訴えかけるテヒョンを

愛おしいと思った。

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次の瞬間、

唇に感じた感触が、

ジョングクの存在を消すように

私の脳を侵略した。

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→続編