検索窓
今日:50 hit、昨日:6 hit、合計:305,289 hit

26 【TH】 ページ26

TH side




あの日から、

Aと以前よりも会うようになった。





といっても、

週1とかのペースで、

前が会ってなさすぎただけなんだろう。





宿舎から家に向かってる途中、

通りかかったケーキ屋でAが好きそうなものを選ぶ。







これを買ったら喜びそうという感情だけじゃなく


その先のものを求めていた。







いくら関係が良くなったとはいえ、


付き合った当初に完全に戻ったわけではないから


失った好意を取り戻すのに必死だった。









合鍵は宿舎に置いてあるから、

インターホンを鳴らすと

映像を確認しただろうに直ぐに開けず

''はーい''という声が響く。




ドアを開けたAは、

満面の笑みで出迎えてくれた。







リビングにいくと、


そこには以前ジョングクとしたゲーム機があった。





1ヶ月前からこの状態で、

宿舎を頻繁に抜けて帰ってこない日もある

ジョングクを見ていると

2人が会っていることは明確だった。




それを確かめることもできないまま、

今をどう円滑に送るか考えていた。





Aの方から説明して、

安心させて欲しかったけど、

それもないままだった。








開いた距離は想像よりも大きかった。









何も言わず、

普通に見えるところにゲーム機をおくAの気持ちが理解できなかった。



何をしたいのか、何を考えているのか

全くわからない。









俺は、





そんな日々に





確実に疲れ始めていた。




.

27→←25 【JK】



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (385 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1041人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:L | 作成日時:2021年4月27日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。