25 【JK】 ページ25
JK side
少し意識してくれたらいいな、
そう思ってしたあの日の告白は
まるで意味がなかったように思える。
目の前で無防備にお酒を飲んで、
丈の短いパジャマから覗く足が
一気に男としての自信を損失させた。
そんな格好で何も気にならないのか。
『ねえ、眠くなってきた…』
気づけば握る力すらないのか、
コントローラーが胡座をかいてる足の間に落ちていた。
少し赤くなった顔で伏し目のまま俺を捉えるから
理性が薄れるのを感じた。
もっと近づきたい、会いたい、触れたい、
そんな思いが押し寄せて、
わずかに一瞬手を伸ばしてしまった。
だけど、直ぐに現実を自覚して手を止めた。
そんなことも眠さで気づかない彼女は
俺とは逆の方を向いて眠る体制になっていた。
.
「ねえ、」
『………ん、』
「明日も来ていい?」
酔っている今なら本心を知れると思った。
たとえそれが期待しているものでなかったとしても
知らなければいけないと思った。
胸の鼓動を感じながら回答を待った。
思考回路が鈍くなっているのか
少しの時間をおいて彼女は
''うん''と笑った。
.
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作者名:L | 作成日時:2021年4月27日 1時