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「なにが…」
『なんでジョングクがいるんだよ』
重い雰囲気に、
言い合いになる予感がした。
「昨日、そのまま……」
『そうじゃなくて、いつの間にそんな仲になったのか聞いてんだよ』
私が話し終わる前にかぶせてくるテヒョンは
見るからに怒っていた。
『こたえられない……？』
「……お願いやめて、ジョングクいるんだよ」
2人きりならまだしも
ゲストでもあるジョングクもいるわけで、
こんな惨めな言い争い見せたくなかった。
だから、必死でなだめようとしたのに、
これが逆効果だった。
『だから、なんでジョングクがいるんだよ！』
持っていたスマホを投げて、
怯えている私の方へ歩み寄ってくる。
『久しぶりに会ってるっていうのに、
知らないうちにメンバーと仲良くなってて
俺よりも話していて、
それを俺がどんな気持ちで見てると思ってる？』
かなり怒っているのか、
興奮しているテヒョンはなだめても意味はなく、
ジョングクにも聞こえる声量で私をせめた。
「…………お願い、やめて」
泣きそうになっているのを必死に抑えて、
彼の腕を掴んだ。
テヒョンもそのことに気づいたのか
もうせめることはしなかった。
だけど、
その手を振り切ってその場を離れた。
私はしばらくそこで呆然と立ち尽くしていた。
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作者名：L | 作成日時：2021年4月27日 1時
