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「なにいってるの……」
寝ていると思っていたのに起きていて、
突然 素直に肯定できない質問を投げかけて、
今度は好きだなんて。
『今はわかってくれるだけでいいから』
私は戸惑いと焦りで余裕なんてないのに、
ジョングクは笑っていて、
その対比が怖かった。
「………………」
なにも言えずただ見つめるだけの私を
可笑しそうに微笑むと、
そのまま目を閉じてまた眠りについた。
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あれから私は準備して、
寝室のダブルベッドに横たわった。
だけど、寝ようとしても
さっきの光景が何度も頭に浮かんで、
眠れなかった。
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しばらくすると、
リビングの方から足音が聞こえた。
私は反射的にドアと真逆の方に横向きになった。
足音はどんどん近づいてきて、
とうとうドアが開いた。
確実に心臓の音は大きくなっていて
それを隠したい気持ちでいっぱいの中、
目を閉じて寝たふりをした。
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だけど、
突然背中に感じる温もりが、
抱きしめられているのだと、
久しぶりのその行為に鼓動がさらに早まった。
「……っ、」
今すぐ振り向いて、
テヒョンの顔を見たいと思ってしまう。
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今すぐ、
かき乱された心を落ち着かせてほしい。
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それを出来るのは
まだあなただけだから。
別れを考えていたのに、
こういうときに本心は浮かび上がってくる。
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作者名：L | 作成日時：2021年4月27日 1時
