戻りたい【TH×JK】 (ページ16)

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TH side

『ねえ、ヒョンといて楽しい？』

浅い眠りだったから、その声は俺を目覚めさせた。

そして、それは鼓動を打たせた。

怖かった。

本心はわかっていたから。

それをいってしまうと、

俺たちの関係はここから急速に変化してしまうんじゃないかって。

だから、この質問の答えは俺との距離を測るものじゃなくて

ジョングクとの距離を測るものだった。

お願いだから否定しないでほしい。

まだ、2人の距離は俺よりも離れていてほしい。

1秒を刹那に感じるほど、時間が長く感じた。

.

『楽しいよ。』

Aが発した言葉は肯定だった。

安心した。

まだ、やり直せると思えた。

.

だけど、

『じゃあなんでそんな顔してるの？』

続いた言葉は残酷なものだった。

目を開けて確認することはできなくても、

Aの顔は想像できた。

伊達に2年一緒にいるわけじゃない。

その事実が残酷だった。

共に苦楽を共有して大好きだったメンバーを

初めて憎いと思った。

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