青春1ページ . (ページ2)

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1年生も残り2週間
他愛もない会話を続けてからかなりの日数が経った

そろそろ告白するべきだろうか
自分から行った方がいいのか、それとも待つか

押してダメなら引いてみろという言葉は有名だが、
待っているばかりだとやはり埒が明かないと思った

家を急いで出たある日の事
豊田くんに貸してもらった本を返そうと廊下で友人と話している彼に声をかけようとした時

黒「あ、Aちゃーん」

1つ下の幼なじみ、黒田光輝が弁当袋を持って走ってやって来た
私の学校は中高一貫校のため渡り廊下を使用すれば中学生でも通ってこちらに来れた

「あ、光輝どうしたの？」
黒「はい、これおばさんから！」

渡されたのは自分のお弁当だった
急いで家を出たため弁当を持っていくのを忘れてしまい登校途中の光輝を母が見つけお弁当を持たせたという

黒「もーおっちょこちょいなんだから！」
「あーはいはいありがとうございますー！」

付き合ってるのかなあそこ___？

そんな声が聞こえた
変に噂されたくないしそんな噂が彼の耳に入ったら…

すぐに光輝と別れ、豊田くんの元へ向かった

「豊田くん、これありがとう！凄い面白かった！」
『うん、良かった』

凄く素っ気なさを感じたのは気のせいだろうか？

気のせいでは無かった

その日を境に彼は私と距離を置き初めてしまった
話しかけても素っ気なかったりLINEも中々返信がこなかったりと続いた

自分は何かしてしまったのだろうか
不安で仕方がなかった

明日で1年は最後このままだとクラスが離れてしまえば一生話さずに終わってしまうのだろうか

そんなのは嫌だった
そして覚悟を決め、明日を迎えた

「豊田くん、話があるんだけど…」
『俺も、話したいことがあるんだよね』

結果がどうであろうと、なんと言われようと
伝えなければならないと思った

「私、豊田くんの事が好きです割と最初の方から…」
「私と__付き合ってくれませんか？」

彼が手で顔を隠す
彼の事だから、なんて断れば傷つけずに済むか考えてるのだろう早くこの場から去りたかった

『俺が先に言おうと思ってたのになぁ…(笑)』

顔を少し赤らめて、頷く君

高校1年生の終わり
私に彼氏が出来ました

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