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今日は誕生日だから、早起きして
2人分のお弁当を作る
普段はしないけど その為に少しずつ練習なんかして。健気かよわたし
そのお弁当を持って家を出れば 叶くんが待っていて
「誕生日ボーイおはよう」
「何その呼び方」
流れるようにお弁当が入った小さなトートを持たれて
空いた手が絡まり合う 。
これも最初慣れなくて照れたけど、いまや日常だった
学校に着くなり、女の子たちに囲まれる我が恋人。
隣にわたし居るのもお構いなしなんだけど。え？
「わあ、みんなありがとう。でもごめんね、Aか友達のしか受け取らないって決めてるから..気持ちだけもらっておくね？」
そう言えば 女の子たちは帰っていく。
私をひと睨みしてから 。..怖いんですが
教室に着くまで何回この流れやったんだろう。
わたしが居ようとお構いなくグイグイ来る女の子達
「じゃあ、昼休みまた来るね」
「うん」
「お昼楽しみにしてるから」
「いちごマシュマロの詰め合わせだけどね」
「...それはお昼ご飯じゃなくない？」
拗ねた顔を隠さずそう言えば苦笑いの叶くんが
わたしの頭を撫でて また後で、と帰っていく
「お熱いねえ」
「教室でイッチャイチャしやがってねえ」
刀也と藤士郎の声に振り返れば
まあなんともニヤニヤとした顔で
「顔キモいよ」
と告げて席に座る 。
はやく昼休みにならないかな
昼休みになってすぐ、約束通り叶くんが教室へ。
わたしに気付き手を振る叶くんに小さくきゃあ！という可愛らしい悲鳴達
「今日はどこで食べよっか」
「どこでも」
なんて言いながらもいつも温室でお昼休みを過ごす。
お弁当を広げれば 叶くんの目がキラキラ。
こんな大したことない献立でも喜んでくれる
うわ、これ美味しい！ってひとつ食べる度に言う
「美味しいなら良かった」
お弁当を食べ終わったら、いつもだらだらと時間ギリギリまで話すんだけど。
今日は少し違って
「眠いから膝貸して？」
「え。」
「ふあ...おやすみぃ」
私が言うよりも早く膝に寝転がる叶くん 。
すう、と寝息のような声が聞こえる。
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漆原静乃(プロフ) - もし可能なら更新を続けてほしいくらい、この小説がすきです…お弦もいっぱいでてくるし(笑) (2022年2月5日 21時) (
レス) @page30 id: 6e2d86449b (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ - すっごくお話面白いです︎⸜❤︎⸝体調にお気をつけてください…！これからも応援してます🧸 (2022年2月4日 7時) (レス) @page30 id: 0026118263 (このIDを非表示/違反報告)
ずー(プロフ) - 学パロの中でもどタイプなお話でほんっっとにキュンキュンします……好きです……… (2022年1月4日 10時) (レス) @page30 id: 4b5e92d3ed (このIDを非表示/違反報告)
のあ - え好き…めっちゃ好きです…。 (2021年8月30日 5時) (レス) id: c8b47196a9 (このIDを非表示/違反報告)
タナカ(プロフ) - リオさん» コメントありがとうございます..！感想が何よりのモチベーションになります；；更新遅いですがまた気が向いたら見に来てください (2021年7月29日 19時) (レス) id: 5d92aa6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タナカ | 作成日時：2021年6月5日 23時
