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side黄
最近、しげからのイタズラが増えたような気がする。俺、そんなにわかりやすい顔してたんかな……隠せてたつもりなんやけど。
…たまにすごく不安になるねんな。体調に左右されて学校も休む事多いし、思うように動けへん日もある。調子悪くなればなるほど皆の時間使って、迷惑かけて……皆言わんだけで嫌とか思ってるかも知らん。俺かてこのままでええとは思ってない。でも、身体が着いてこんくて怖くて、腹が立って……周りに置いてかれる焦燥感っていうんかな、そう言うんが拭えへん。今日も、ちょっとだけ体調が悪くて学校休んでしもた。神ちゃんとしげは家おるけど、あいつらやって遊びに行きたいよな……
黄「はぁ…どうしよ……」
赤「じゅーんたっ!!!」
黄「ん……?……!!??!?」
赤「ひゃひゃ、びっくりしたやろ!声も出てへんくらい驚いとるやん……淳太?」
黄「…っ、ぐずっ……」
赤「え、じゅんた…?、じゅんた、どっかしんどい?」
黄「…ちゃう……っ」
あかん、びっくりしたのもある。けど、しげの持ってきた変なおもちゃとか急にわっ!!ってされたことが何より恐ろしい物に感じて、泣きたくもないのに涙出てきた。しげが驚いてるのが分かる。ごめん、迷惑かけて、でも止まらへんねん、どうしよ。どうしたらええんやろ。
緑「淳太くん!どうしたん!?しげ、やりすぎんな言われてたやろ!!」
……神ちゃんも飛んできた。ただのイタズラでいつもの事やのにこんなに大事にしてしもた。どうしよう。その五文字しか頭の中回ってくれへん。しげと神ちゃんが心配してくれてんのも分かるけど、言葉が出てきてくれへん。いつもは回ってくれる頭も回らんくてただただ涙だけが出てくる。
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作者名:にと | 作成日時:2020年11月29日 17時