西の虹が住まう家。 (ページ15)

今日:18 hit、昨日:14 hit、合計:34,106 hit

･ページ15

side黄
授業が終われば、皆で帰る。今日は行くところもあるから、ちょっと遅めかな。

黄｢お待たせ、行こか｣
橙｢全然待ってへんよ、俺らも今来たとこ｣

最後の講義だけは俺と二人、別やってん。これもよくある事や。やから、いつも棟の入口で待っててくれる。俺も待たせんようになるべく早く行くんやけど、いつもおるねん。ちゃんと講義受けてんのかな？

橙｢今日のご飯なにかねぇ｣
紫｢何やろ、ハンバーグとかかな｣
黄｢俺今日はオムライスがいいな……｣
橙｢あ、予想する感じ？じゃあ俺エビフライ｣

三人で予想してみる。見事に洋食や(笑)
当たったら嬉しいなぁ……あ、着いた

黄｢確かこの辺に……あった。これとこれやな｣
紫｢淳太あったかー？｣
黄｢あったよー｣
紫｢うわ何それ分厚いな……よー読むわ……おもろい？｣
黄｢おもろいよ、濱ちゃんも読む？｣
紫｢いや、俺はええわ……｣

確かに結構分厚いけど、そないやで。とりあえず濱ちゃんに勧めてみたけど予想通り、変な顔しながら断られた(笑)おもろいねんけどなぁ？

橙｢淳太くーん、濱ちゃーん｣
黄｢照史なんか買うん？｣
橙｢そうこれ、ええ感じやない？美味そう｣
紫｢ほんまや美味そう｣

持ってきたんは料理本。しかもなんかオシャレで美味しそう。やけどな、量とか心配やねん。食べ盛りおるからな……

橙｢これ結構量多めやから大丈夫やで｣
黄｢そうなん？｣
橙｢うん｣
黄｢へぇ｣
橙｢お会計しに行こか｣

とりあえずレジ通して、お金渡して、本貰う。
手に重ねて持ってる時はあんまりやのに、袋になったら結構な重みを感じる。やっぱり宙ぶらりんやしな……

黄｢待って、カバン入れさして｣

とりあえずさっさとカバンの中に詰め込んで、二人に追いつく。

橙｢言うてくれたら持ったのに｣
黄｢カバン中入れたら行けるわ｣
橙｢まぁそうやなぁ｣
黄｢でもありがとな｣

ここから家までそんなに距離ないし、お腹空いてきたしでちょっと早歩きで歩く。今日のご飯予想もしたから、それも気になるしな。(笑)

上3人｢｢｢ただいまー｣｣｣

下4人｢｢｢｢おかえりなさぁい｣｣｣｣

玄関開けたら、しげが走ってきた。嫌な予感……

赤｢ほれ淳太！｣
黄｢うわああああああっ｣
赤｢あひゃひゃひゃ(笑)｣
黄｢何やねんお前もー！！｣
紫｢ほら、手洗って着替え行くで(笑)｣
黄｢え、待ってや｣

走ってきてそのままの勢いでゴキブリのおもちゃ投げつけて来よった。いつもそういうことばっかりしてくんねん、ほんま…