１６６・ご褒美、ですか？ ページ21
.
＝side 翔太＝
.
「…んふ。ご褒美ですか？」
「……ん、ご褒美」
「…嬉しい」
俺にギューって言いながら抱きついて、
俺の首元に顔を埋めて嬉しそうに笑う
Aの背中を撫でてると、
はぁー…って深く息を吐いて脱力する。
「…お疲れさん」
「ありがとうございます」
「疲れた？向こう」
「うーん、そう、ですね。疲れました」
「大丈夫？」
「はい。もぅ翔太さんのお陰で吹っ飛んじゃった」
って笑ってまた顔を首筋に埋める。
「…匂いを嗅ぐな」
「あ、バレた」
「風呂入った後だし、おんなじだろ？」
「…うーん、ちょっと違う気がします。
なんとなく、甘くて優しい、落ち着く匂い？」
って体を離してフフって微笑むAの首元を
掴んで引き寄せ、キスをして
「…あっち、行こっか」
「あっち…ん、行く」
って真っ赤な顔で頷いて、
俺を見つめる瞳がキラキラとしていて、
立ち上がってマグを下げると早歩きで一緒に歩いてく。
＊＊＊
朝起きて、目に入るAの寝顔が
アホ面ですげぇ…愛しい。
ずっとこうして目が覚めた時に
Aが側にいてくれたらな…なんて
柄にもねーことをぼんやりと考えていると
「…んー、もぅ食べらんない…」
なんて、マンガみてぇに口をモグモグしてるから
「ハッ、何食ってんだよ」
って笑って髪を撫でて
おでこにキスを落とした。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もここ*(プロフ) - もちさん» ありがとうございます( *´艸`)ラストまで頑張ります！ (2023年2月28日 12時) (
レス) id: d240afcf39 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！入院中なんですね…。あまりご無理なさらないでくださいね。、でも、更新楽しみにしています！お大事にしてください。 (2023年2月28日 6時) (レス) @page28 id: aec85bc555 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もここ
| 作成日時：2022年10月31日 8時
