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──────……
「Aさん、写真撮らして」
と、康二くんがカメラを構えるからポーズなんか
とったりしてたら佐久間くんやめめが
撮ってくれたりして、ちょっとした撮影会みたいになった。
……そんな珍しい？
確かに普段こんな可愛い服もメイクもしないし
自分でも凄いな、プロは！って感動したけど。
ダンススタッフのハルさんの
身内だけで、身内の前で誓いたいってお願いに
皆で参加した結婚式で。
普段化粧っ気のない私に絶対似合うから、と
スタイリストのモモちゃんとメイクさんのユキちゃんの
プロの腕を発揮したみたいな、自分でも驚くほどに
可愛い出来に浮かれてポーズなんてキメて撮って貰ってたら
「じゃ俺も。ねぇ、Aさん、こっちも向いてよ、」
って翔太君がスマホを構えるから、
彼の方を向いたら数枚撮ってくれて…嬉しくて。
その撮られてる私を康二君が何枚か撮ってくれていて。
「Aさんの激カワ写真出来たからあげる」
って後日もらった写真は、ホント真っ直ぐと翔太君を
見つめて好きが溢れ過ぎてた。
恥ずかしくなるくらいに…
「あの時からだもんね、
アドレス交換してやりとりはじまったの」
翔太君のスマホを手渡したら、そのまま受け取り
テーブルの上に置いて、手をスッと繋いで小さく微笑むと
翔太君に甘えるように、もたれ掛かる。
やっぱり嫌がらないでいてくれる事がすごく嬉しい。
「写真送るからアドレス教えて、
って言ったら俺だけだったんだよな、知らなかったの」
「聞かれてないのに言うの変じゃん、」
「結構ショックだった」
「うー」
口を尖らせて唸る私に
翔太君はフハッて破顔してキスをした。
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作者名：もここ
| 作成日時：2022年6月14日 3時
