カタコイ≪雪purple≫ＨＢＤ (ページ16)

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！　sideＴページ16

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＜side 辰哉＞

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日が経つ毎に言い訳できない位にハマってた。
ワンハグなんて。
Aじゃなきゃ、ぜってー言ってない。

ハグする度に好きが溢れて余裕あるフリすんのが
難しくなって茶化すように目線あわせてウインクしたり
頭撫でたり。

俺の行動で赤くなったり悲しそうにしたりするだけで、
好きって言われてるみたいで安心するダッサイ俺。

その度に照が追いかけて笑わせてた事も知ってたし、
俺には見せない柔らかい笑顔に浮かぶ嫉妬心を
必死で押し殺して…

もうAん中には俺じゃなく照がいるの？って
何度落ちたかわからない。

＊

違う部署だから、向こうが何してるとかってのは
教えてくれなきゃわからなくて。

仕事が終わってラインをしたけど返事がなくて。
家に着いて、着替えてゲームしてると

『今日は、岩本くんと外回り行っててさっき終わったよ。』
『これから帰るけど、晩御飯食べた？』

って来て電源切ってポケットに財布とスマホを入れて家を出た。
最寄駅に着いて、待ってると並んで2人が出てきた。

ムカつく位に、絵になる2人。
照が、俺を見つけて指をさして、Aに教える。
Aがフワッと笑って小走りで来た。

「おつかれさーん。飯行こ。」
「あ、うん。あ、岩本君も一緒にいこうよ」
「え？あー、俺、今日は良いや。2人で行っといで。
んじゃ、お疲れ様です。ふっか、また明日」

って照が俺の肩をポンポンと叩いて歩いて行った。

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