21… side Ａ ページ21
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先にAが風呂に入って。
入ってる間落ち着かなくてウロウロしてると、クスクス声が聞こえた。
「…笑うな。緊張すんの」
そう言って抱きしめる。
「ふふ、ゴメンなさい。ね、ドライヤーある？」
「あるよ」
手渡して入る。ダッシュて洗って。
ガシガシ頭を拭いて出ると。
ベッドの隅にチョコンと座ってチューハイを飲んでた。
隣に座ると、缶をとりあげた。
キスをして耳元で
「…しよ？」
そう声をかけると
Aの体がビクッと震えたのに気づいた。
＊
そーっとAを寝かせると
あちこちにキスを繰り返してく。
身体を這う俺の唇にいちいち跳ねる体。
もぅマジたまんない。
キラキラと光る瞳に
「…どした？」
と、聞くと
「…どうしよ、泣きそ」
素直にそう言って眉をギュッと寄せ
ポロポロ涙がこぼれて、伝い落ちてく。
身体がこわばってるのも判る。
「え？え？どぅした？痛い？」
「…ちが、しあわせ…で……」
「…」
「こんなに、すきで、どうしよ？」
艶っぽい顔でそんな事言うから、さ。
「…やっべ、優しく出来ねーかも」
そう言って激しく抱き寄せた。
真剣な瞳が俺を捕らえて離さない。
息も絶え絶えで視線も絡まないAを
抱きすくめるように、大切に繋ぎとめてく…
湧き上がる愛しさでいっぱいになってく……
＊＊＊
【 side you 】
気付いたら、朝だった。
あのまま寝てしまったらしい。
素肌に触れるシーツと、温かな温もりに。
私を抱きしめて幸せそうに眠る彼に愛しさが募る。
ふと浮かぶ、はじめての朝の平謝りに
チクンと痛む胸。
ゆっくりと開いた瞳が
優しく弧を描くからホッとする。
「…しすぎ。…こーこーせーか。」
「ふはは。すいませんね…」
そう言って微笑んだ。
「起きてた？」
雅紀君の問いに
「ん、ちょっと前にね。」
と、答えると
「今日、おやすみだしさ。もすこし寝よ？」
そう言うと微笑んで腕の中に閉じ込め髪を撫でた。
幸せでいっぱい。
雅紀くんと出会って。恋に落ちて。
紆余曲折ありつつ想いが通じて。
雅紀君の"好き"が聞ける日が来るなんて思わなかった…
ありがと。
すきになってくれて。
ありがと。
すきに、ならせてくれて……
２度目の朝に、ありがとう………
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ｆｉｎ………
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櫻さとみん(プロフ) - もここさま♪ ワタクシまさかのスルーしておりました？greenに反応鈍ったか？ で、昨日気付いて一気読みでございます。ショさんじゃなくても 好きな作者さんのお話は楽しい＼(^^)／ バカップル万歳＼(^^)／ 続きは仕事から帰った後の楽しみにします♪ いつもありがとう (2016年7月24日 7時) (
レス) id: 05f33a3645 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - カレンさん» コメントありがとう(o‘∀‘o)b私も…したい( *´艸`)ﾑﾌコメント頂けた事に、感謝デス！ (2016年4月26日 15時) (レス) id: d9c9fbc1fd (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - さゆさん» コメありがとう(o‘∀‘o)b私は感想を頂けた事が幸せデス！ありがとう（≧∇≦） (2016年4月26日 15時) (レス) id: d9c9fbc1fd (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - このお話すごく好きです！こんな恋愛したーい！読んで幸せな気分になりました(^^) (2016年4月25日 13時) (レス) id: bdde259956 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - すごい好きですこの話。素直になれない主人公。こういうささいなすれちがい（すぐ解決する）幸せです。 (2016年4月25日 8時) (レス) id: dd52be414e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もここ
| 作成日時：2016年4月15日 7時
