32…とろする ページ32
.
.
「うん。好き。凄い、好き…って、何言ってんだろ。
…んはは、やだな。酔ってるな。ごめん、忘れて」
ど、頭を掻いてると頭を撫でて
「…頑張って……疲れたら…俺んトコおいで」
と微笑んだ。
瞳がキラキラ光っていてドキン、とした。
「…ありがと」
そう返したら
「んふ。いーえ」
って微笑んでテーブルに置いた手に触れると、
指を絡めギュッギュッと二回握る。
ふっと視線を上げ微笑んで手を離した。
戻ってきた櫻井は
「そうそう、午後の打ち合わせん時にさ…」
なんて話し出して、少しホッとした。
＊
ホテルまでの帰り道。半身位離れた距離で。
少し前を歩く櫻井。
二宮さんと手を繋いで話しながら歩いた昨日は
あっという間に感じた道のりが、今は……なんか、長い。
「明日…挨拶回りして帰えんだっけ」
「え？あ、うん。新規のS社とU社の担当さんに
アポ取れたから…」
「…ニノ…あんな顔してやり手だな。主任だもんなー」
「櫻井も、負けてないよ」
「俺？…カッケー？」
ニヤリと笑ってこっちを見るから
「櫻井さん、カッケーッス！」
と、ふざけると笑っておでこを小突かれた。
触れられたトコが熱い。
「…A…あの、さ。」
そう言いかけた時、櫻井の携帯が鳴る。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もここ*(プロフ) - ruiさん» 何度もお読み頂けてるとのこと。本当に嬉しく感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございます(^^)お気に入りにも入れて頂き感謝感謝です。私も彼との恋、堪能してきます(o‘∀‘o)b突然でもなんでも、有難嬉しいです！ありがとう！ (2018年9月9日 16時) (
レス) id: 425ce2b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - mokyunさん» たまに読み返したくなるこのお話。読み返していて頂いていた事に気付きました。コメントありがとうございます！天然すぎるでしょーとか思いつつも書いていて楽しかった、このお話。読み進める毎にキュン度も増すかと思いますのでお付き合い頂けたら嬉しいです( *´艸`) (2018年9月9日 16時) (レス) id: 425ce2b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
rui(プロフ) - はじめまして。この小説大好きです！ふとした時に読みたくなり、もう何度も何度も読み返しています。もう完結まで何度も読んでるのに、今回もまたふと読みたくなり、お気に入りから探して参りました。大好きすぎてコメントしちゃいました>_<突然失礼いたしました。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: c2739182db (このIDを非表示/違反報告)
mokyun(プロフ) - こんばんは。初めてのコメ、失礼致します! あまりの切なさに、ない胸が←抉られそうです.... いやぁ、天然さんは時に残酷ですね... 主人公ちゃんがんばれー!! (2018年2月23日 1時) (レス) id: e5a3b0aa31 (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - むぅさん» わ！！！むぅさん！いらっしゃいませ！ご無沙汰してます！ありがとうございます！むふふ。また、お待ちしてます☆ (2018年1月27日 19時) (レス) id: 425ce2b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もここ
| 作成日時：2015年11月16日 13時
