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ユキちゃんは、
カズ君をジッと見つめると
「……Aちゃんのどこがすき？」
と、聞くと。
カズ君は、ニコッと笑って
「全部だいすき。」
って臆する事なく、まっすぐ言ったカズ君に
「…だって！」
ってユキちゃんが笑う。
ボンッって赤くなった私をみんながからかって。
言った本人はなんてことない、涼しい顔で。
からかってくるみんなに指を揃えてウインクして
シャキーン、って、いつもの笑顔を振りまいてる。
そんなカズ君に、
ギュッとなって赤くなって。
らしさに、きゅーんってなった。
…と。突然。
「あの、さ。ちょい、聞いてもらって良いかな？」
と、言いだしたカズ君の言葉に
わぁわぁと囃し立ててた周りが静かになった。
「カズ、どした？」
ユウヤの言葉に
「んー、からかわれついでに。
ちょうど良いし。そろそろ言っちゃおうかな、って。」
「ん？」
「俺自身は、さ。普段はなんの信仰もしてねーくせに
そういう時だけ神様に誓うとか、マジよく解んねーのよ。
だから多分、しないんだけど、さ。
でも、さ。俺等の大事な人達の前で誓うなら、
それもアリかなって。」
と、言うと。
スッと膝をついて私の前に座ったカズ君が。
私を見上げると私の左手を取り
「俺の一生を掛けて、Aを大切にすると
みんなの前で誓うから。
Aの未来全部、俺にちょーだい。」
と、指輪をスッとはめてくれて
「……俺と結婚してください」
と、言った。
……は、
…出かかった返事は喉の奥でつっかえて、すぐには
出てこなくて。
コクコクと頷くだけ。
「…Aちゃーん、それはどっち？」
優しく問うカズ君に
「はい！」
そう、返事をしたら。
一番大好きな笑顔で抱き締められた。
そして。
その後盛大にみんなにからかわれたのは言うまでもない。
その後。
今日の誕生日会はこのプロポーズの
言わば口実だったとミカがこっそり教えてくれた。
いつのまに？！
って驚いた私に、
得意げに微笑んだカズ君がもぅ、小憎たらしい。
…でも、そんなトコもスキだ。
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とも(プロフ) - もここさんのお話…全部拝読していたはず？なんだけど〜今、処女作から読み直ししてます。この中のかずくんがピュア？すぎて可愛い。キュンキュンが止まらないです。 (2021年9月30日 12時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 本編もとても良かったけれど、番外編に泣かされましたー！かずくんもりょうくんもいいコで私は嬉しい！！ (2018年1月13日 11時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - いい小説ですね続きをお願いします (2017年1月21日 14時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - (名前)chuckさん» 今、気づきました。コメントありがとうございました。これからも頑張ります！ (2016年6月8日 9時) (レス) id: d9c9fbc1fd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)chuck(プロフ) - 突然すいません、今日こちらの作品読ませていただきました。とても素敵な作品でどうしてもコメントしたくなってしまいました。これから一読者として作品読ませてもらいますのでよろしくお願いします。応援してます！ (2016年3月26日 21時) (レス) id: 4a59c511ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もここ
| 作成日時：2015年7月4日 0時
