ネバーランド【Kei.I】

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入学して約1ヶ月がたった。






クラスにも徐々に馴染めてきた気がする。

新しい友達だって何人かできた。






そんな中、

ひとつ気づいたことがある。






教室の窓側の1番後ろの席。

いっつもたったひとつだけ空いてる席。






『ねぇ、あそこの席っていっつも空いてるよね？』

『来てるの見たことある？』



菜乃花「なんか学校来てないみたいだよ。」

菜乃花「 1年の時からの噂があるんだけど
それかなぁ…」



『噂、？』



菜乃花「中々学校に来ない人がいるって。
自由すぎて姿見れたらレアだって。」

菜乃花「でも、友だちは沢山いるみたい。」






そんな噂があったなんて全然知らなかった。






知念「あ、僕知ってるよ。」

知念「 それ伊野ちゃんのことでしょ。｣




『伊野ちゃん？』




知念「伊野尾慧だから伊野ちゃん。｣

知念「僕小学校のときずっと同じクラス
だったから仲良いんだ。」

知念「最近はたまに話すくらいなんだけど。」




菜乃花「え、なにそれ！初耳なんだけど！！」




知念「別に言ってなかったし」




『へぇ〜、いつか会えるかなぁ。』




知念「伊野ちゃんは自由人だからね。」

知念「タイミング合わなきゃ会えないよ。」




菜乃花「でも可能性はゼロじゃない！」






伊野尾、、慧、、、か。






どんな人なんだろう。

少し見てみたいかもしれない。

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