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結局私が折れてサボることに。
2人並んで安全柵を背に座る。
隣を見れば気持ちよさそうに
日光浴をしてる彼が。
透き通った白い肌が、
大きな瞳が、
あまりにも綺麗すぎて思わず見入ってしまう。
、、どうして私を連れてきたんだろう。
伊野尾「んふふ、なーにAちゃん。」
伊野尾「俺の顔になんかついてますかー。」
突然名前を呼ばれて我に返った。
ここは、ひとつ聞いてみるべきか。
意を決して彼に問いかけた。
『、どうして、私を連れてきたの?』
『ほら、話したこともないし、、』
『周りに仲いい子いっぱいいるよね、、?』
恐る恐る彼を見ながら聞いてみると
彼は優しい笑顔を見せて
伊野尾「そんなの決まってるじゃん。」
伊野尾「Aと仲良くなりたいから。」
『えっ?わ、私と、、?』
『てか、名前っ!』
伊野尾「ふふ、仲良くなるための第一歩だよ!」
伊野尾「だから俺のことも 慧 って呼んで?」
『え!そんないきなりは、、』
伊野尾「ほら、はやくはやくー」
慌てる私とは裏腹に
彼は楽しそうにニコニコ急かしてくる。
あ、あざとい、、。
『け、慧、、、くん』
伊野尾「ふふ、かわいい。」
伊野尾「よくできました。」
___ポンポン
そう言って彼の手が
優しく私の頭に乗る。
『〜っ、もう!子ども扱いしないでよ!』
近づかないなんて、無理だ。
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作者名:とまとぅ | 作成日時:2021年5月15日 17時