その美刀、愛情 ページ46
ｓｉｄｅ一期一振
杏璃殿と別れて来たのは現代の人間がするというアクセサリーと、呼ばれるものの売っている店。
折角来て何か杏璃殿に形に残せる物をあげたいと思ったものだから…
売り場には種類豊富な物が沢山あり迷ってしまう。
ふと、目に入った物を手に取る。其れは私の髪のような色の蝶があしらわれた指輪。
主が云っていた”結婚指輪”のようで、二つで一つの対になっているものらしい。
どうやらこの指輪には自分の好きな模様をほって貰えるらしく、其れに加えてこの色。其れは私の心を留めるのには充分だった。
──────
店を出てから結構な時間を要してしまったようで急いで杏璃殿と別れた場所へ戻る。
瞬間目にしたのは酷く美しい女性。その場にいるあらゆる刀剣、審神者の視線を老若男女問わず奪い、絡め取る圧倒的な美しさ。これ程美しい人は見たことがない。
だが当の彼女は何かに怯えているような様子で自身の刀としての庇護欲をとてもそそられる。
私達刀は人を切るためのものだが主を守るという感情はありますしな。
でもやはり杏璃殿の美しさも………否、その美しさは杏璃殿に酷似して……………
よく見るとその女性は何処か杏璃殿を思わせる容姿で…否、もはや鏡映しのようだ。…
彼女は此方を振り返ると花が綻ぶような笑みを浮かべて駆け寄ってくる。
その様すら気品にあふれ、翻る袂を押さえながら駆け寄ってくる彼女に心臓がどくどくと激しく動き出す。
『一期殿……！良かった…もういってしまったかと思っていました…。』
私に声を掛けて、袖を軽く握る彼女。
その声は杏璃殿のものと同じだった。まさか──と言う思いを抱いて声を発する。
「…杏璃殿…ですか？」
其れに彼女…杏璃殿は苦笑して
『ええ。たまたま入った呉服屋の店主が譲って下さって…』
”凄いでしょう？まるで私ではないみたい”
笑う杏璃殿は本当に女性のようで動き出した心臓は止まる気がしなかった。
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まゆ(プロフ) - 刀剣乱舞って刀剣たちが亡くなってしまう時って刀は折れるから死んだかどうかってすぐ分かるんじゃ？ (2019年10月14日 8時) (
レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 蒼さん» ご指摘ありがとうございます！そうなんですか…すみません、私の確認不足でした…!直させていただきます。返信遅くなってすみません！ (2017年5月18日 0時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - コメント失礼します。質問なのですが、朱隠しの歌詞を載せてますよね。その歌詞って作詞作曲者様に許可を取っていますでしょうか？許可無しで載せていましたら消してください。占ツクの規約で無断転載は禁止されてます。お気をつけください。応援してます。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: afd5471fbc (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 菜奈実@歌い手､声優､アニメ大好きですさん» ありがとう御座います！そう言っていただけて嬉しい( ´艸｀)です！シリアス多めにぶっ込みましたが、そういったネタも入れますよ！←← (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 三色だんごさん» コメントありがとう御座います！ﾄﾞｺﾞｫ…そうですね笑何故かそういうイメージが…←←是からも宜しくお願いします！！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫綺 | 作成日時：2016年12月19日 19時
